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乗っ取りなんて:6 ページ6

薬研藤四郎と後藤藤四郎に案内してもらって着いた部屋。


疲れたしゆっくりしたいところだけど、やるべきことはやらなきゃね。


ボクは着ていた巫女装束を脱ぎ、畳の上に置く。


巫女装束の下にはキャミソールとショートパンツを着ているので、仮に誰かが入ってきても大丈夫。




A 「さぁて……」




ボクはもってきていたカバンの中からペンポーチを取り出す。


その中からアクアマリンの色をしたカッターを手にして、躊躇いもなく巫女装束に振り下ろした。




A 「あっ、やべ。カッターの方が折れるかも」




やっぱりカッターで巫女装束が切れるはずないか……。


……たしか裁ちばさみ持ってきてなかったっけ。




A 「あ、あった。私すごい」




なんでカバンに裁ちばさみを入れたかはわからないけど、とにかくあってよかった。


ボクは裁断を再開した。





白衣を切り終えて、いざ緋袴を切ろうとしたとき、襖が勢いよく開いた。


視線をそちらに向けると、信じられないといわんばかりの表情をした加州清光と驚いた顔をした大和守安定がいた。



A 「どうかしました?」


加州 「ちょ、あんたなにやってんの!?」


大和守 「なんで自分の服切ってんの……」


A 「政府に帰る時に傷だらけで帰らなきゃいけないんでー」


加州 「傷だらけ? なんでさ」


A 「ボクでは無理でしたーっていうためには刀剣男士に切られたって説明する必要があるので」


大和守 「今切ってどうすんの? これからも着るんじゃないの?」


A 「もう一着あるのでご心配なく〜」




私は二人をよそに、緋袴にハサミを入れるボク。


……そういえば、二人はなにしに来たんだろう。




A 「そういえば、どうして私の部屋に?」


加州 「あ、そうそう。夕餉の準備できたって言いに来た」


A 「あら。信じてくれていないわりには、ボクのまで用意してくれたんですね!」


大和守 「主が信じるんだったら、僕らも信じる。なんか文句ある?」


A 「いえいえ、なーんにも」




ここの刀剣男士たちは本当に沫雪様のこと大好きだなぁ。


こんな本丸を乗っ取れなんて政府も残忍すぎるわ。


ボクはハサミを置いて、二人とともに部屋を後にした。

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らんじぇ(プロフ) - マリンさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました!ホントですかっ!?そのように言っていただけて嬉しい限りです♪続編希望も感謝です〜! (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 希依さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました!労いのお言葉も心に沁みます……(*^_^*)続編希望もうれしいです! (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ☆☆さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました!続編希望感謝です〜♪♪ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 黒猫さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました!続編キボンヌ、嬉しいです〜!! (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - あまぽーさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました!なんとかここまで書ききれました……(^^ゞ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らんじぇ | 作成日時:2016年1月5日 21時

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