乗っ取りなんて：３４ ページ34
その後お風呂に入ってサッパリしたボクは、ガシガシとタオルで雑に頭を拭きながら大広間を目指す。
呼ばれたわけじゃないんだけれど、この時間ならそろそろ夜ご飯でもできてるんじゃないかなーと思っただけだ。
部屋に戻って呼びに来てくれるのを待つのもいいが、わざわざ誰かの足を煩わせる必要もないだろう。
鼻歌を歌いながら歩いていると、大広間に着いた。一度も迷わなかった。
大広間から漏れる賑やかな声。こんなに賑やかであればきっと夕餉はできているのだろう。
ボクはタオルから手を放して大広間の襖を開いた。
A 「夕餉ですかー？」
燭台切 「うん、まだ全員はそろってないけどね。君も好きなところに座っちゃって」
A 「はーい」
一番大広間の出入り口に近い場所に座る。
物凄く長いテーブルの一番端っこということもあり、横には誰もいない。前にも食材は一切ない。
ちなみに、長いテーブルは二つ並んであって、どちらに座るかは各自の自由だそうだ。
まぁ、だいたいそんな感じの本丸が多いだろう。たしか私もそうだった気がする。あんまり覚えてないけど。
堀川 「あれ、見習いさん、なんでそんなところに座ってるの？」
和泉守 「そこなんにもねーじゃねーかよ！」
堀川 「こっちおいでよー」
ゲラゲラ笑う和泉守兼定と、手招きする堀川国広。
私は「はーい」と笑顔を向けて、空いてる堀川国広の隣に座った。ちょうど真ん中あたり。
さきほど座った席には目の前にはなにも置いていなかったが、ここにはミートソースであえられたタリアテッレがあった。
まじで切ったんだ……。
苦笑いを浮かべてみていると、襖が開く音がした。
一期 「遅くなって申し訳ございません」
燭台切 「あぁ、かまわないよ。好きなところに座ってね」
厚 「お腹すいたなー！」
五虎退 「今日のご飯は、なんですかね？」
ぞくぞくと入ってくる粟田口の刀剣男士たち。
彼等は空いてるところを埋めてようと思ったのか、すっからかんの私の隣に並んで座った。
私の隣は乱藤四郎。乱藤四郎はタリアテッレをみると、興奮したように目を輝かせた。
乱 「燭台切ー！ これってボクが言ってたたりあてっれってやつ？」
燭台切 「うん、多分ね」
乱 「へぇ、こんな麺なんだぁ！」
乱藤四郎は嬉しそうにそのタリアテッレを見ていた。
というか乱藤四郎、なんで見た目を知らずに名前だけ知ってたんだろう。
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らんじぇ(プロフ) - マリンさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！ホントですかっ！？そのように言っていただけて嬉しい限りです♪続編希望も感謝です〜！ (2016年11月6日 21時) (
レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 希依さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！労いのお言葉も心に沁みます……(*^_^*)続編希望もうれしいです！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ☆☆さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編希望感謝です〜♪♪ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 黒猫さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編キボンヌ、嬉しいです〜！！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - あまぽーさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！なんとかここまで書ききれました……(^^ゞ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年1月5日 21時
