乗っ取りなんて：２７ ページ27
そんな感じでくだらない話をぐだぐだと話していると、不意に沫雪様と夜光様の端末から軽やかな通知音が鳴った。
この音は演練の結果が通知される時に鳴る通知音。ということは、演練が終わったようだ。
さて、結果はいかに。ボクが沫雪様の端末をのぞき込むと、その画面には勝利Ｃと表示されていた。
じゃあ、夜光様の部隊は負けちゃったってわけか。
そう理解すると同時に、訓練ゲートがなんの予告もなく開いた。
そこから出てくる刀剣男士たちはそれぞれの主のもとへと足早に帰っていく。
現在は沫雪様の本丸の見習いなので、ボクは沫雪様の隣で刀剣男士たちを出迎える。
沫雪 「お疲れ様、どうだった？」
石切丸 「うん、さすがと言ったところかな。かなり苦戦しちゃったよ」
A 「Ｃですもんねぇ。やっぱり蛍丸様と岩融様？」
鶴丸 「あぁ。石切丸がいなかったらヤバかったぜ」
長谷部 「俺達もまだまだだということだな」
倶利伽羅 「そうだな」
今剣 「でもぼく、一騎打ちがんばりましたよ〜！」
加州 「一期に勝つってすごいよね」
沫雪 「まぁ、今剣はカンストしてるもんね。なんにせよ、勝ててよかったよ」
ホッと安心したように微笑む沫雪様。
沫雪様って、どっちかっていうと女性っぽい顔だちだもんねぇ。
若干女子力の敗北を感じながら、ボクは視線を夜光様のもとへむけた。
もっと落ち込んでるかと思ったけど、かなり元気そうだった。
A 「意外と元気そうですねぇ」
夜光 「はははっ、惜しいところまで追いつめたんだし落ち込む必要ねぇだろ！」
A 「他の皆さんは大丈夫ですかー？」
燭台切 「大丈夫、こんなことで一喜一憂しないよ」
一期 「とても良い演練相手でした」
厚 「ひっさびさに負けたなー！」
浦島 「なんか面白かったなぁー！ なぁ、主さん、次行こう、次！」
蛍丸 「今度こそ俺が誉とるからね」
岩融 「ふふん、やってみるがいい」
心配する必要はなさそうだ。
ボクが夜光様の本丸の刀剣男士たちをみて微笑んでいると、沫雪様が声をかけてきた。
沫雪 「そろそろ次のところ行きたいんだけど、大丈夫？」
A 「あっ、はーい」
沫雪様は申し訳なさそうにいってくるが、元々長居するつもりはなかった。
まぁ、ちょっとは寂しいんだけど。
ボクが夜光様一向に別れを告げようとしたときだった。
夜光 「あ、A。ちょっとだけ、いいか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 740人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らんじぇ(プロフ) - マリンさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！ホントですかっ！？そのように言っていただけて嬉しい限りです♪続編希望も感謝です〜！ (2016年11月6日 21時) (
レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 希依さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！労いのお言葉も心に沁みます……(*^_^*)続編希望もうれしいです！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ☆☆さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編希望感謝です〜♪♪ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 黒猫さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編キボンヌ、嬉しいです〜！！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - あまぽーさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！なんとかここまで書ききれました……(^^ゞ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年1月5日 21時
