乗っ取りなんて：２５ ページ25
蛍丸 「……A」
A 「んー？ おぉ、蛍丸様ではないですか！ いやぁ、岩融様に蛍丸様なんて夜光様も本気ですねぇ」
岩融の足元でボクをじっと睨みつける蛍丸の姿を見つけ、ケラケラ笑う。
蛍丸も岩融も攻撃範囲広いし、強いもんねぇ。
たしか、夜光様の本丸の岩融はボクがいた頃にカンストしたんだっけ。本丸初のカンストだ！ って皆に混ざって喜んだのを覚えている。
まぁ、初カンストは嬉しいもんね……。
ぼんやりとボクの初期刀でもあり初カンストである彼を思い出していると、蛍丸が「ねぇ」と声をかけた。
相変わらず不満そうな声だ。ボク、なんかしたっけ……。
心当たりがなく、とりあえず笑顔を浮かべて首をかしげた。
A 「どうしましたー？」
蛍丸 「なんで急に出て行ったの？」
A 「……え？」
予想外の言葉に、ボクはちょっと拍子抜けた。そのせいか笑顔が強張った。
しかし、蛍丸にとっては、いや、蛍丸たちにとってはずっと言いたかった不満らしい。
夜光様の部隊にいる刀剣男士たちは便乗してか、文句を言い始める。
厚 「そ、そうだぞ！ なんで勝手にいなくなったんだ？」
一期 「弟たちが朝から大泣きを始めたのでものすごく困ったのですが……」
浦島 「せめて一言ぐらいあってもよかったんじゃないか！！」
燭台切 「一応礼儀として、ねぇ？」
A 「え、えぇー……。今頃そんなこと言いますか？」
岩融 「今だから言うのであろう、ガハハッ！！」
いやぁ、そんなこと言われても過ぎたことだし、なんとも言えないんだよなぁ……。
ボクは苦笑いを浮かべた。
相変わらず文句を言う彼等を聞き流していると、夜光様がボクたちの輪の中に入ってきた。
夜光 「おーい、そろそろ演練行ってこーい」
岩融 「おっと、獲物狩りの時間か……！」
岩融はそう言って、ボクをゆっくりと肩から降ろした。そして、乱暴に頭をなでて訓練ゲートの中へ入っていった。
その後ろに続こうとした刀剣男士達が、ボクに一言ずつ声をかける。
蛍丸 「話はまだ終わってないから、ここで待っててよね」
厚 「逃げるなよー！！」
一期 「あまり長くならないようにいたしますので」
浦島 「逃げたら竜宮城連れてってやんないからな！」
燭台切 「ようやく会えたんだしね？」
おおう、恐ろしいことで。
ボクはごく自然な笑顔で、彼等にわかってますー、手を振った。
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らんじぇ(プロフ) - マリンさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！ホントですかっ！？そのように言っていただけて嬉しい限りです♪続編希望も感謝です〜！ (2016年11月6日 21時) (
レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 希依さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！労いのお言葉も心に沁みます……(*^_^*)続編希望もうれしいです！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ☆☆さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編希望感謝です〜♪♪ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 黒猫さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編キボンヌ、嬉しいです〜！！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - あまぽーさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！なんとかここまで書ききれました……(^^ゞ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年1月5日 21時
