乗っ取りなんて：３ ページ3
A 「回ったようなので説明再開しますよー」
乱藤四郎まで回ったのを確認し、ボクは後ろまで聞こえるように声を出す。
A 「本来ならば乗っ取りを制圧する側である政府が、何故乗っ取りを要求するのか、ですが」
私は乱藤四郎の手のひらでさし、微笑む。
いや、ぶっちゃけ理由覚えていないんだわ。
A 「乱藤四郎様、そこにはなんと書かれておりますか？」
乱 「えっとねー……。『審神者である沫雪の神気があまりにも少なすぎる。よって乗っ取りを行え』だって」
あぁ、そうだった。
沫雪様の神気が少なすぎるんだよね。
どうせ政府はカンスト状態の本丸に弱小審神者はもったいないとか思ってんでしょうね。
……ほんと、嫌な集団だ。
薬研 「一体どういう意味だよ！」
A 「ここって沫雪様が一から創り上げた本丸じゃないそうですし、全員ほぼカンスト状態じゃないですか」
沫雪 「もしかして、俺がこの本丸をもつのは力不足ってこと？」
A 「そです」
燭台切 「……悪いんだけどさ、僕たち主以外を迎え入れるつもりはないからね」
A 「知ってますよー。だから乗っ取りませんってば」
さっきからそう言ってるのに。
乗っ取りなんてそんな面倒なことはしない。
沫雪 「え？ ごめん、ちょっと混乱してきた」
A 「まぁ、簡単に言えば、沫雪様の神気量じゃこの本丸はもったいないので乗っ取ってこいってことです」
沫雪 「でも、Aさんは乗っ取る気はないと」
A 「はい」
沫雪 「でも、Aさん政府から頼まれたんでしょ？ しなくていいの？」
A 「いいんですー。適当に言い訳つけてボクには無理でしたーって言いますから」
沫雪 「じゃあ、なんで引き受けたの？」
A 「秘密ですよー。あ、もしかして信じられないと？」
前で沫雪様と話していると、疑いの視線が沢山刺さってきた。
問いかけると、刀剣男士たちは当たり前だろと言わんばかりに睨んできた。
そりゃまぁ、信じろって方が無理だよね。じゃあ最終手段。
A 「乱藤四郎様ー。その契約書破っていただけますか？」
乱 「えっ、破っていいの！？」
A 「構いませんよー」
これで政府と契約した証拠はなくなった。
何日かしたら政府に帰るんだけど、その時には刀剣男士に破られましたって言っておけばいいしね。
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らんじぇ(プロフ) - マリンさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！ホントですかっ！？そのように言っていただけて嬉しい限りです♪続編希望も感謝です〜！ (2016年11月6日 21時) (
レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 希依さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！労いのお言葉も心に沁みます……(*^_^*)続編希望もうれしいです！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ☆☆さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編希望感謝です〜♪♪ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 黒猫さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編キボンヌ、嬉しいです〜！！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - あまぽーさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！なんとかここまで書ききれました……(^^ゞ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年1月5日 21時
