乗っ取りなんて：１８ ページ18
A 「まさかボクまで庭掃除になるとは思ってませんでしたよー」
長谷部 「俺もまさかお前と庭掃除をすることになるとは思っていなかった」
A 「嫌ですかー？」
長谷部 「……さあな。まぁ、主命だからな」
そんな会話を交わしながら、鶴丸国永と掘った落とし穴の地点へとへし切り長谷部を誘導する。
部屋で黙々と資料に向かっていたへし切り長谷部に、「沫雪様がボクと庭掃除してこいって言われましたー」と言って騙してきた。
だってへし切り長谷部って主命でもない限り動かなそうだもんねー。
A 「えっとー、掃除用具ってこっちですよねぇ」
長谷部 「あぁ。……そうか、一応審神者だったか」
A 「一応ってなんですかー。これでも立派な審神者だったんですー」
長谷部 「ならば、なぜ乗っ取られた？」
A 「それ以上聞いたら怒りますよ？」
ボクは笑顔でそう言って、一瞬だけへし切り長谷部を睨んだ。
彼はその一瞬を見逃さなかったのか、「悪い」と小さく謝った。
ボクにも地雷っていうものがあるんですよねー。
A 「……まぁ、ボクは信用するに値しない人間だったってことなんだよな」
長谷部 「何か言ったか？」
A 「気のせいじゃないですかー？」
へし切り長谷部の言葉で、無意識に言葉が出てしまっていたことに気付く。
……気が緩んできた？
ボクは緩み始めた気を再び引き締めるように、ジッと地面を睨んだ。
おっと、そろそろ落とし穴の地点に着くね。
A 「じゃあ、どっちが先に用具庫に行けるか競争ですよー！」
長谷部 「なっ！ ま、待て、卑怯だぞ！」
へし切り長谷にそう声をかけると同時に走り出す。
へし切り長谷部が後ろでわめいているが、どうせ彼のことだ、すぐにあの恐ろしいまでの機動で追いついてくるだろう。
ボクは落とし穴の横を通り過ぎ、少し過ぎたところで足を止める。
A 「へし切り長谷部様、早くー」
長谷部 「勝手に走りだしておいて、なんだそのたいー……うおおっ！！」
鶴丸 「おっ、かかったな！」
A 「いえーい」
挑発に乗り、さらにスピードをあげたへし切り長谷部は、綺麗に落とし穴にハマってくれた。
鶴丸国永が屋根から降りてきて、ボクの隣に立った。
ボクはその鶴丸国永とハイタッチを交わし、穴に落ちたへし切り長谷部を笑顔で見下ろした。
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らんじぇ(プロフ) - マリンさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！ホントですかっ！？そのように言っていただけて嬉しい限りです♪続編希望も感謝です〜！ (2016年11月6日 21時) (
レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 希依さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！労いのお言葉も心に沁みます……(*^_^*)続編希望もうれしいです！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ☆☆さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編希望感謝です〜♪♪ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 黒猫さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編キボンヌ、嬉しいです〜！！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - あまぽーさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！なんとかここまで書ききれました……(^^ゞ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年1月5日 21時
