乗っ取りなんて：１４ ページ14
A 「……これはなんの真似です？」
目の前のパソコンの画面を見つめながら、背後で首に刀を添える人物に言い放つ。
心臓がうるさいくらい音を立てているが、それを悟られぬように微笑みを浮かべる。
パソコンしてたらいきなり刀が出てきてびっくりした。
正直まだ気分悪いし、回復してないからやめてほしいんだけどなぁ……。
？？ 「……」
A 「へし切り長谷部様ですよね？」
長谷部 「……なぜわかった？」
A 「これでも元審神者ですよ？」
気配なく近づいてくるへし切り長谷部に何度驚かされたことか……。もう慣れた。
でも、やっぱり刀は向けてこなかった。
別人だとわかっていても、胸が痛いのは確かで。
A 「もしかして鶴丸国永様や燭台切光忠様もいらっしゃいますかねー？」
鶴丸 「っ……！ こりゃあ驚いた」
燭台切 「なんでわかったの？」
A 「元審神者なめんなです」
とりあえず、この刀を降ろしてほしいんだけど。
ひきつりそうになる笑顔を必死に保つ。
長谷部 「何が目的だ」
A 「はい？」
長谷部 「なにをしにきた。答えによっては切るぞ」
A「……さいですか」
はぁ、と脱力してしまった。
刀を向けてくるほどだから、もっと大事なことなのかと思った。
これだったら粟田口の皆さんの聞き方の方が穏やかでよかったかなぁ、なんてね。
A 「沫雪様にすべて話ましたので、聞くも聞かないもご自由に」
今頃粟田口の皆さんが聞いているんじゃないですかね？
ボクがそういうと、静かに刀が降ろされた。
ようやくパソコンの画面から視線を逸らし、彼等の顔を見ることができた。
浮かない顔をしている。
A 「別にボクのことを疑うのは構いませんが、何かするつもりは本当にありませんよ」
燭台切 「そう言って信じられるほど簡単じゃないんだよね……」
A 「ですよねー。まぁ、少なくとも理解はしてますから」
長谷部 「ほう、なにをだ？」
A 「元ブラックだった本丸の刀剣男士を傷つけたら殺されることくらい」
元ブラック。
その言葉に顔を歪める彼等。
A 「ボクはまだ殺されるわけにはいかないんですよ」
自分の本丸を見つけるまでは。
そう心で付け足して、微笑んだ。
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らんじぇ(プロフ) - マリンさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！ホントですかっ！？そのように言っていただけて嬉しい限りです♪続編希望も感謝です〜！ (2016年11月6日 21時) (
レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 希依さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！労いのお言葉も心に沁みます……(*^_^*)続編希望もうれしいです！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ☆☆さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編希望感謝です〜♪♪ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 黒猫さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編キボンヌ、嬉しいです〜！！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - あまぽーさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！なんとかここまで書ききれました……(^^ゞ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年1月5日 21時
