乗っ取りなんて：２ ページ2
茶封筒から出したのは、三つ折りの長方形の紙。
それを広げて、上下を両手で持って刀剣男士達のほうに向ける。
A 「あ、後ろの方の皆さんは見えますかー？ 見えないですね、すみませんー」
まぁ、あとで沫雪様にでも他の刀剣男士にでも聞いてもらおう。
とりあえずこの紙の説明しようかなー。
そう思って口を開きかけた瞬間、突然淡雪様が驚いたように私の手から紙を奪い取った。
沫雪 「これ真名書いてる！ ダメじゃん！」
A 「真名？ あー、それならもう名乗ったので大丈夫ですよ」
沫雪 「え？ あ、本当だ。ここにもAって……はぁ！？ なんで！？」
A 「なんでって……。偽名考えるの面倒じゃないですか」
沫雪 「そういう問題じゃないでしょ！？ 神隠しとかされたらどうするの！？」
A 「いやいや、別にこの本丸で神隠しにあう危険性なんてほぼゼロに等しいですって」
そうですよね！ そう沫雪様の隣に立つ鶴丸国永に問いかけると、彼は驚きながらも頷いた。
だってこの本丸の刀剣男士たちは沫雪様にご執心なようだし、ボクの真名なんて知っても意味ないだろう。
それに、むしろボクは疑われているからまずは信用を得なければいけない。神隠しなんてそれ以前の問題だ。
それを沫雪様に簡単に説明して、ボクは沫雪様の手にあった紙をとりかえした。
A 「まぁ、そういうことですよー。それで、この紙なんですけど」
本題に入ったので、ボクは一期一振の隣に座っていた加州清光に紙を差し出した。
加州清光は驚いたようにボクをみて、訝し気に紙を受け取り、紙に視線を落とした。
刀剣男士たちの目線は加州清光へ移ったが、すぐにボクに集まる。
さっさと説明しろってことね、はい了解でーす。
A 「加州清光様にお渡しした紙には、政府からの命令が書かれているんですよ」
加州 「っ、これ……」
A 「なんとその命令は『本丸を乗っとってきやがれ』！ 驚きですねー」
乱 「ねぇ、僕もその紙みたい！」
加州 「はーい。安定、回してー」
元気よく主張した乱藤四郎は、加州清光から少しだけ遠いところに座っている。
加州清光は後ろに座っていた大和守安定に紙を渡す。そして、隣へと回される。
乱藤四郎に紙が回る間、回すために紙を受け取った何人かの刀剣男士もサラッと読んで次に回していた。
ボクはその様子を微笑みながら見ていた。
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らんじぇ(プロフ) - マリンさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！ホントですかっ！？そのように言っていただけて嬉しい限りです♪続編希望も感謝です〜！ (2016年11月6日 21時) (
レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 希依さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！労いのお言葉も心に沁みます……(*^_^*)続編希望もうれしいです！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - ☆☆さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編希望感謝です〜♪♪ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - 黒猫さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！続編キボンヌ、嬉しいです〜！！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
らんじぇ(プロフ) - あまぽーさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました！なんとかここまで書ききれました……(^^ゞ (2016年11月6日 21時) (レス) id: b92fd18dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんじぇ
| 作成日時：2016年1月5日 21時
