厨二 2 退屈な日々の変化 ページ3
『………………』
「………………」
両者、無言の時間が続く。
しびれを切らしたのは、球体の方だった。
「やぁAちゃん。僕の名前は“らhdvcあpせ”って言う＿」
『なんて？？？？？？？？？？？？？？』
「……まぁ、君達の言葉で言う神だよ。」
自己紹介の途中で遮られたのが不満だったのか、声色が変わり、むくれた子供のような声になる。
Aはこの状況でも＿＿＿＿＿
『え、つまりこれから転生って事でおk？？やばい夢小説の主人公じゃん最強のボンキュッボンのお姉さまにしてよね。』
変わらず厨二病だった。
「………いや、理解は早くて助かるよ？でも流石に受け入れすぎやしないかい。Aちゃん。」
え、なんか自称神の球体“ごとき”に呆れられてﾝだけどクソワロタ。
『ほら御託は良いから。早くしてちょ。』
「………はいはい。」
ため息をつくと、球体が発光しはじめた。
願っていた事が、叶うんだ。
退屈な日常を抜け出して、
誰もいない家に一人寂しくいなくて良いんだ。
こんなの、希望を抱くに決まってる。
すっと目を瞑り、意識が遠のいたかと思えば＿＿＿＿
『……つい、た…………？？』
周りがやけに騒がしい。
囃し立てる声や、激しく踊る音。
漫画で読んだ景色が、目の前に見える。
Aがついたこの国は。
『＿＿＿＿初っ端から、
【愛と情熱とオモチャの国】
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ドレスローザかよ。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おもちもちもち | 作成日時：2023年7月15日 3時
