【ONE PIECE 】厨二拗らせてたら目の前に推し居るんだけどこれなんて夢小説??【女主】 (ページ1)

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厨二　０　　　いつも通り。ページ1

Your said

平凡な毎日に刺激を。代わり映えしないこの日々に確変を。

蝉の声がうるさい放課後、自転車にまたがり、パ◯コを咥えながら海沿いの坂を下る。

磯の香りがする。

『ただいま～……』

誰もいない家に帰宅を告げる。
いつもの事だ。父も母も忙しい人で、幼少期から一緒に居る時間は少なかった。
ため息を一つ溢し、2階にある自室へ向かう。
電気をつけ、空調のスイッチを入れ。制服を片付けてやることは一つ。

『っっらぁぁぁぁぁぁぁああ！！！！！！！！！！！！！今日こそブッ倒してやる！！！！！！！！！！』

そう。ゲームですね☆

『あ゛あ゛あ゛クッソ、まァた負けた……。』

ぢゅっっという音を立ててエナドリを飲む。
ひとしきりゲームをしたら次は

『はァ…………今日も推しが尊い……。』

夢小説を片っ端から漁り、読む。
スクロールする手が止まらない。

今ハマっているアニメ“達”の夢小説を読みまくる。

そう、私は重度のアニオタなのだ。
最近はONE PIECEや銀魂、ヒロアカにハイキュー!!等を読んだ。
主に少年紙を好む、ただのオタクだ。

『ふｯ……そんなことも出来ないのかい。サスケくん。』

こんなことを一人でぶつぶつ、どや顔で言えてしまう、ちょっと妄想癖が酷い厨二病なだけで。

『っはァ～～、一人夢小説ごっこ楽し～～～！！！』

伸びをしながらさらに続きを読もうとして、

ふと、スクロールする手が止まる。

＿＿＿＿＿もし、本当に漫画の世界に行けたなら。

同じことの繰り返しの日々ではなく、毎日が楽しくて、冒険に溢れているのだろうな。

ぼぉっと宙を見詰めると、ハッとしたように頭を振って

『っ違う違う。そんなものないない。』

自分に言い聞かせるように呟いて。
　

なんだか眠たくなってきた。
時計を見てみると、夜の九時を過ぎた頃だった。集中し過ぎて時間が立つのを忘れていたのだ。

『はァ……今日はもう晩ごはんいいや。』

のそのそとベットに入ると、すぐに電気を消してゆっくりと深い、深い眠りに落ちていった。

きっと明日も代わり映えしない日々なのだろうと思っていた。

目を覚ますまでは。