小湊兄弟 亮介と春市と私[ダイヤのA]

〜１１話〜 ページ14

御幸一也side

やべ〜！また遅刻しちまった。

去年のこの日、俺は遅刻した。

でも！この俺の頭脳をもってすれば、バレずに列に忍び込めるのだ！

今、自己紹介をしているのは、２列目のこちらから５番目だ。

２列目のの自己紹介が終わり、３列目の一番奥に監督の目線が動いたらGOだ！



？｢ヤバい。初日に遅刻とか・・・！
　あの元ヤン野郎！俺を散々ゲームに付き合わせといて！
　起こしてくれたっていいじゃねーかよ！｣

こいつ・・・ あ！東先輩を相手にいろいろ言ってた面白いやつ！←バッテリー組んでた奴が言うことかよ。

結局、青道高校入ったんだ。ってゆうか、こいつも初日から遅刻かよ。

あ、こいつバカだし、利用してやろ。ﾆﾔｯ


御｢おい。遅刻したのがばれねーように列に忍び込みたくはないかい？｣

沢｢はいぃぃぃぃぃ！！！！良い案があるのですか？！！！｣

御｢しっ！声がでけーんだよ！バレるだろ！ばーか！！！
　で、だ。よく聞けよ。ゴニョゴニョゴニョ。｣

沢｢おぉ！それは素晴らしい案ですね！
　でも、失敗したら、即刻終わりじゃないっすか？｣

ふっ。よくぞ聞いてくれた。

御｢俺は、去年成功した。
　この事だけで、高校生活を棒にふりたくはないだろう？ﾆﾔｯ
　お、そろそろだぜ！忍者のごとく！Let's go ！｣

沢｢タタタタタタタッ！忍者のごとく！｣



御｢あーーーー！遅刻したのを隠そうと、
　列に忍び込もうとしている奴がいるーーー！｣

沢｢ジトー。←(冷や汗)｣

片｢お前、今何時だとおもっている？｣



お、怒られてる怒られてる。ﾆﾔｯ

その隙にっと、列に忍び込んでやる。

俺って、悪いヤツ！



片｢よし。お前は俺が良いと言うまでグラウンドを走ってろ！！！
　あと、どさくさに紛れて列に忍び込んだ心の汚い奴と、
　こいつの同室の２、３年もだ！｣


うわー。最悪！今すぐ謝って練習に参加させてもらお♪

御｢監督、すみませんでした。
　俺がやったことはして良いことではありませんが、
　練習に参加させていただきたいです。
　よろしくお願いします！｣

片｢良いだろう。練習に参加しろ。｣

御｢あの、増子先輩や倉持、あの１年生のやつは・・・？｣

片｢増子と倉持はもう謝りに来た。
　練習に参加しているはずだ。あいつはもう知らん。｣



アハハ。ドンマイ。

きっと、名前すら覚えてもらえねーまま、高校生活が終わるな。
ま、俺の知ったこっちゃねぇけど。

　

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