「プロ野球」 和歌より刀が好きな私。 「北條史也」

なぜ上様は怒ってばかりなのじゃろうか？ ページ4

史也sin

坂本 [なにをやっておるのじゃ！史也！]

耳を塞ぎたくなるごとき上様の声。

北條 [で、ですが拙者はなにも....。]

坂本 [たわけえええええ！家康殿のご用を断ったとは何事じゃあああ！]

上様も十分....と拙者が言おうとするとまたもや降りかかとはくる上様の声。

坂本 [家康殿は将軍様なのじゃ、何があってもご用を断ることは許されん。]

きっぱりいい切ったあと、上様は拙者の元を去ってしまった。

なぜ上様は拙者を怒るのだろうか....哲人殿がおるのに....

山田 [史也、気の毒じゃったな。]

北條 [哲人殿....かたじけない。]

こやつは山田哲人。山田家の跡取り。

哲人殿の父上は関西でうなぎ登りの有名な武将じゃ。

バカでひとなつっこい哲人殿は拙者の大事な先輩なのじゃ。

中島 [お前ら、上様を見習わんかい。]

ポカポカポカッ、拙者と哲人殿を拳で殴ったこの男は中島卓也。

若くして中島家を継いで、今ようやく安定してきた苦労人じゃ。

上様にはいように好かれており、この二人をまとめてくれる拙者にとっては有難い....？存在じゃ。

山田 [卓也殿....かたじけない！]

北條 [かたじけない！]

中島 [ったくも....拙者はどんだけお前らを拳で殴ればいいんじゃ....。]

この３人組が坂本勇人様に使える家臣。

そしてその上は家康様。つまり拙者たちは幕府の人間と言うことになるのじゃ。

坂本 [哲人、史也....お前らいい加減にせんか！]

今日も怒られながら進む１日。

なぜ上様は怒ってばかりなのじゃろうか？

ここなら受け入れてくれると思ってた→←和歌より刀が好きな私って変ですか？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す