ひとつの光 真人編

2 ページ2

A「ねえ、なんかこの道暗くない？こっちであってる？」

真人「んー？だいじょぶだいじょぶ」

A「ホントに大丈夫……？」

真人「もー！心配性なんだから！」

A「だって人いないし、私たちこっちから来てないじゃん……？！」

真人「いいの、黙っててー」

A「……。」


手はさっきからずっと繋ぎっぱなしだ。手汗かいてきたな……。


真人「はーい、着いた」

A「……なにここ、？」

真人「綺麗でしょ？」


辺り一面に蛍が飛んでいた


A「綺麗だけど……」

真人「俺のお気に入りの穴場」

A「確かに人いないね」

真人「でしょ？落ち着くからよく来る。あんまり教えたくないんだけど、Aちゃんには教えたくて」

A「……ありがとね」

真人「気に入らなかった……？」

A「ううん…！そうじゃなくて、なんで今ここにー？って思って」

真人「よくぞ聞いてくれたﾆｺ」

A「んえー？」

真人「2人きりになれるから！」


真人くんは繋いでいる手を恋人繋ぎに変えた


A「……///」

真人「今日はAちゃんと花火見れてホントに良かった、ありがとうね」

A「……こちらこそありがとうだよ」

真人「俺あんまりリードとかできなくて、ごめんね」

A「全然そんなことないよ、大丈夫」

真人「ホントAちゃんっていい子だね」

A「そうかな……？」

真人「優しいし可愛いし一緒にいて落ち着くし、完璧だね。」

A「そんなに言われると照れるよ、(笑)」

真人「もっと弱みも見せて欲しいのにな。俺じゃ釣り合わないよなー、」

A「……。」

真人「でもこうやってそばにいられるのホントに嬉しい、これからもこの手を繋ぐのは俺だけがいいって、勝手に思っちゃう。ホント好きなんだよね。」

A「……。」

真人「相手にしてもらえなくても俺はAちゃんを追い続けるよ」

A「この前は、何も言えない、とか言っちゃってごめんね」

真人「え？」

A「私、ずっとこの気持ちに気づかないフリしてた」

真人「……。」

A「真人くんに手握られるのが一番キュンとして、一番心地よくて安心して、自分の気持ちが今日確信に変わった」

真人「……じゃあこれからもAちゃんの手握っていいの？」

A「…うん、真人くんなら私の弱いところも受け止めてくれるかもって、思ったよ」

真人「当たり前だよ」

A「……ありがとう」




『俺絶対幸せにするから』

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す