兄妹ごっこ(赤) (ページ14)

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確信犯ページ14

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「何のことですか？」

焦りつつも正常心を必死に保つ。

この人、何なの？

「ほんまに？嘘ついてるやろ」

錦戸先生の大きな目で見つめられると、どうしても逸らしたくなる。

「あ、そらした。嘘決定やな」

「なんでそうなるんですかっ」

「あーあームキになって、ほんま分かりやすいなぁ」

しまった。

ついイライラしちゃって、ムキになっちゃった。

「でも、先生には関係ないことですよね？」

「んー？何が？」

にやにやしながら聞いてくる先生。

ほんっとこの人性格悪い...！！

「だから、私がお兄ちゃんのことを好きなことですよ！！」

私がカッとなって叫んだ時、ガラッとドアが開いた。

そこにいたのは、お兄ちゃんだった。

「これ、頼まれてたやつです。ほな」

何も聞かなかったように、お兄ちゃんはそそくさと出ていってしまった。

「これ、どーゆー事ですか？」

「たまたまやろ。それにしてもこれから先大変やな？勉強に、恋に」

意地悪な笑顔を浮かべて楽しんでいる先生

この一瞬で、私は悟った。

この人、確信犯だ。

「錦戸先生、最低ですね。大っ嫌い！」

「ははは、残りのプリント持って帰るならちゃんとやるんやで」

「もうほんとうざい！！」

これ以上関わらないようにしようと、心に決めた。

(おもろかったなぁ。...このままあっさり振られればええのに)

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