Destiny...〜BOT episode1〜

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？「もう俺たちから逃げられないよ」


そう頭上から声が聞こえた気がして思わず止まると、目の前から人が1人落ちて、綺麗に…いや、思いっきり地面に突っ込んで落ちてきた。


「きゃあ！」


？「うーイタタタタ〜。身体痛い…泣」


颯「ケイン！何やってるんですか！」


ケインと呼ばれた人はパッと起き上がってニコニコ笑う。


慧「えへへアリアごめんね〜かっこよく着地しようとしたら失敗しちゃった！」


颯「はいはい、もういいです。それ以上話してもバカが出るだけですから。」


慧「酷い！僕バカじゃないでしょ！？」


颯「どこが！？バカ丸出しですよ！」


慧「お兄ちゃん虐めちゃダメでしょ！」


颯「たった2時間の差でしょう！？」


…これって逃げれるやつだよね？

さっきまで私を追いかけてきた2人は小競り合いを続けている。ここでひっそりと行けば上手く逃げられる！


そう思って後ろにそっと引いた時、


慧「おっと！逃さないよ〜♪」

ｶﾞｼｯ


「うわぁ！」


素早く後ろに回り込まれてガッチリホールドされてしまった。


「離して！」


慧「ダーメ♪ん？ｸﾝｸﾝAちゃんっていい匂いするね！僕この匂い好きだよ〜！」


背中に頭をすりすりして匂いを嗅いでくる。


どれだけもがいても、抵抗しても、ニコニコ笑って冗談をいうケインから逃れられない。


颯「全く…僕たちから逃げようとするだけ無駄なのに…これ以上暴れられても大変なので少々手荒ですが仕方ないですね。」


上の方をチラリと見た後また近づいてきた。




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