リライフ､ReLIF

あらすじ3 ページ3

リライフ実験報告書

　 担当 夜明 了
　 大見 (人1)

3月1日
被験者No.002
夜明が、海崎新太(カイザキアラタ)に
接触を図る。

海崎視点
　俺の人生何でこうなっちゃったんだろう

「こんばんは､はじめまして海崎新太さん♪」

誰…だ？

「海崎新太さん、2浪の末に大学入学、その後大学院まで進み、就職先も決まり卒業。
ただ、せっかく入ったその会社を、たった3ヶ月で退職」

ちょっとまてよこいつ誰だ？何で俺のこと知ってんだよ！

「そして現在､無職の２７歳…と
間違いありませんか？」

「いやっあの…は…?」
誰……?」

意味分かんねえ


「これはスミマセン、申し遅れました。
僕はリライフ研究所の、夜明 了といいます。」

なんか名刺を見せられた
胡散臭ぇ

「なんか胡散臭い」

言葉に出してしまった

「あ、企業名です？」
「いやアナタの名前が」
「失礼だなぁ、本名ですよ」

リライフ…研究所?
こんな企業を受けた記憶ねーんだけど…
なんでコイツ俺の覆歴知ってんだ？

「単刀直入に申し上げます
あなたはリライフの被験者に選ばれました。我々の実験に協力していただきたいんです」

リライ…フ…?

「我々は社会からドロップアウトした…
まぁいわゆる、ニートを対象に社会復帰のためのプログラムを
検証している組織なんです」

なんでそんなこと言われなきゃいけねえんだよ

「そのプログラムをリライフと呼んでいて…」
「オイ！ちょっとまてよ！
俺はニートじゃねェ！ちゃんとバイトもしてるし、就活もしてる！」
「あははこれは失礼
存じてますよ。あなたの経歴は勝手ながら全て調べさせていただいております
その上でこうしてお願いに上がっているんですから
実験期間は1年間。もちろんあなたの貴重な1年間をいただくことになるので
それなりの対価をご用意します」

「まず一つ、1年間の海崎さんの生活費用は全てこちらで面倒見ます」
「え！？」 「全て…?」

嘘だろ?そんなこと、あるのかよ

「そしてもう一つ1年間の過ごし方次第では最終的にこちらから
就職先のご紹介も致します」

マジかよ！

「マジで!!」
「ハイ♪
まぁ成果次第なので確約は出来ませんが､海崎さんの１年間をこちらで観察・記録して
企業に推薦するという形です」

マジか…
ちょうど来年の生活ヤバかったとこだし
これめちゃくちゃいい話じゃね？

「いかがですかご興味持っていただけました?」
「実験って俺は何をすれば」
「嬉しいです興味持っていただけて」

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