弓柱様は戦国時代生まれ 過去編

急接近 ページ7

｢A､巌勝､よろしくね｣

｢｢御意｣｣


今夜は巌勝さんとの合同任務だ

どうやら､巌勝さんも痣が出たみたい


｢私は南南東､巌勝さんは北北東に｣

｢承知した｣



この時
私は16歳
巌勝さんは21歳

まさか
この後


あんなことが起きるなんて

思いもしなかった



いつも通り鬼の首を切った時


木の上にいた私



｢任務完了d……｣



ﾎﾟｷｯ



ん？


なんと､枝が折れたのだ

私が立っていた枝が


しまった…

そう思い咄嗟に体制を整えようとしたその時




ﾎﾟｽｯ



｢……危ないぞ……気をつけろ｣


ん？ん？


現在頭の中ではてなマークが泳いでる

体は宙に浮いてるし何故か聞き覚えのある声



まさか……


｢み、巌勝さん？｣


｢その通りだ｣


んんん！？

恐る恐る顔を見ると､月明かりに照らされたその顔はとてつもなく美しかった



段々顔が赤くなり鼓動が大きくなるのを感じる



｢……脚を挫いてる｡このまま行くぞ｣


抱えられたまま山を下った

その時の私は


多分鼓動が何よりも大きく顔が赤かった

そして



巌勝さんの鼓動も大きかった




だけど




そんなことを忘れる出来事が怒った

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