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取り残された私とハムちゃんは、ゆっくりと後ろから彼らについていく。
ゆたかくんを真ん中に前を歩く3人は、まるで兄弟かのように、楽しそうに騒いでいる。
男って大人も小学生も関係ないんだなぁ。
微笑ましい光景に、尖らせていた唇が緩んだ。
「ほんとに私は良いと思うよ〜?」
隣のハムちゃんは、さっきとは明らかに違う口調でそう言った。
唐突に真面目なテンションでこられて、う、と言葉に詰まる。
だって、志摩さん良い人なのは間違い無いんだもん。
「や、まぁそりゃ素敵な人だと思います……よ?
ちょっと怖いし取っつきにくい所も実はあるけど、いざって時は絶対助けてくれるし、尊敬もしてるし、普通に好き、だし。
でもその好きってのは恋愛的では無いっていうか、そういうのは………、ええと、うーん?」
なんだか自分で言っておきながらこんがらがってきた。
憧れの好きと、恋愛としての好き。
どこからがどっちで、何が境界線?
好きって、なんだ?
……アァ。
18で警察学校に入った私。
ここ数年、キャッキャウフフするような余裕は残念ながらどこにもなく。本当にカケラもなく。
警察という職務上、周りは男ばっかりだったが、むしろその男だらけの環境に必死にもがいてついていくのが精一杯だったわけで。
私にこの話題は向いてねぇ!
「あはは、Aちゃん可愛い」
ひとりでもんもんと黙りこくっている私を見て、抱きしめたくなっちゃうわぁ、と大きな目をくりくりっと動かしてハムちゃんが笑う。
えっどういうことですか、と真面目に尋ねたのに、彼女はよしよしと私の頭を撫でて誤魔化した。
「雰囲気、も大事だよ〜」
それがトドメの一言だった。
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あれからいっとき志摩さんの顔をまじまじと見ることができなくなった、なんて誰にも言えたもんじゃなかった。
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番外編2 境界線・終わり
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ついに最終回!!早く見たいけど、終わってほしくないですね(;_;)
今日は朝からずっとドキドキ、リアタイで最後まで見届けようと思います(;_;)
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ココロ(プロフ) - みずえさん» コメントありがとうございます!!2で彼女たちの過去が明らかになっていくので楽しみにしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いしますo(^-^)o (2020年9月5日 21時) (レス) id: 34372602a7 (このIDを非表示/違反報告)
みずえ - いつも楽しく読ませてもらっています。夢主と志摩さんの関わりが好きです!2も楽しみにしてます! (2020年9月5日 17時) (レス) id: 8f8fdf8959 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ(プロフ) - ぽんきちさん» コメントありがとうございます(*^o^*)楽しみと言っていただけて嬉しい限りです!!少しずつ明かされていくと思うので、不定期だとは思いますがお付き合いいただけると嬉しいです(*^o^*) (2020年8月20日 0時) (レス) id: 34372602a7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんきち(プロフ) - お話の序盤であった志摩との過去の関係や、夢主の推薦研修の件など色々と明らかになっていくのが楽しみです!!これからも更新楽しみにしています! (2020年8月19日 22時) (レス) id: 60a8b99502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokoro | 作成日時:2020年8月11日 17時