そばにいること ２ 【code blue】

#77 (It’s same as one before.) ページ33

(Aside)



「退院したら、一緒に住もう」




耕作は優しく笑う。私は思わず耳を疑った。



「……え」


一緒に、住む……？



意味が飲み込めず、私はただ困惑する。

そんな戸惑う私の手を握り、彼は続けた。




「それで、2人で色んなところに行って、色んな景色を見たり、美味しいものを食べたりしよう。たくさん思い出を作ろう。

これから先、ずっと一緒にいよう」


彼をじっと見つめる私の瞳から、大きな涙がこぼれ落ちた。

綺麗な、透き通った雫だった。


泣く私を見て耕作はまた笑う。




ああ＿＿＿＿＿


“ずっと一緒にいよう”

そういってもらえて、抱きしめられる私はなんて幸せなんだろう。


あたたかい。彼のぬくもりが伝わってくる。

こんなに幸せになっていいのだろうか。





「耕作……」

「大丈夫。うまくいっている。

言ったろう？これから2人で沢山思い出を作るんだ」




私も彼を強く抱きしめ返す。

言葉じゃうまく伝えられない大切な想いを伝えたいから。



ありがとう。

良かった。この人と出逢えてよかった。


こんなにも私のことを想ってくれる人はいない。


これからの人生、私もあなたと共に歩んでいきたい。





耕作と一緒に生きていきたいんだ。






.


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未来を描き、誰かと共に歩くこと。

一緒に年を重ねていくことができる人がそばにいること。


これがこんなにも幸せなことだとは思わなかった。


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幸せがいつまでも続くことってないって言うよね。

だけど、どうなんだろう。


続かないなら、自分で続けさせてやる。


何を幸せと思うかは自分次第だ。



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だからどんな日々でも受け入れる。



どんなに明日が来るのが怖くても、荒波が立とうとも、

私は日々を精一杯に生きてゆく。



そう決めた。





……でも。

お願い、神様。




今回だけはどうか。

どうか、私の想いを叶えてください＿＿＿＿＿＿



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It follows the 3rd talk......





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