#66 ページ22
(Aside)
「そうですけど……」
「やっぱり。お会いできて嬉しいです」
え？どういうこと？
私は全然嬉しくないんですけど？
勝手に彼だけが理解をしていき、わたしはただひとり取り残される。
ふわりと緩やかなパーマ、軽い感じの笑顔、黒いスクラブ……
＿＿＿＿＿Neurosurgery……
あ。
「もしかして、耕作の」
「お、知ってくださってるんですか？これは光栄だ」
「トロント行きの椅子を奪い合ってる人だ」
「はは、そんな認識なんですか。
新海といいます。ぜひ覚えてください」
人懐っこく笑う新海先生。
前に耕作や奏ちゃんから話は聞いたことがあった。
それに、何度も救命にコンサルで来てくれてたらしい。私はタイミング合わず全然会ったことなかったんだけど。
彼が新海先生かぁ。
「相沢Aです。いつも耕作がお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそ」
「……突然ですけど、なんで私のこと知ってるんですか？」
耕作が私のことを話しているとは考えにくいし、そもそも私のことが話題に上がることはない気がする。
尋ねられた新海先生は、待ってましたと言わんばかりに顔を綻ばせた。
「手術記録、見させてもらったんです。
＿＿＿中学2年生の女の子の、脳と心臓同時オペ」
ああ……。懐かしい。
そういや、なんか緋山先生が言ってたな。あんた、あのオペでだいぶ注目されてんだからね！気をつけなさいよ！って。
そんな有名になってたの？まあ確かに難しい症例ではあったけどさ。
ってかあれ、まだみんなにバレる前か。
月日が経つのは早いなぁ。
「なるほど〜。どうでした？」
「いやぁ素晴らしい。あれを実行する決断力も、そして成し遂げる実力も尊敬します。
藍沢が自慢したくなる訳も分かりますよ」
「え？」
耕作が自慢？
「おっと、これ以上言ったらあいつに嫌われるかな。病室何号室ですか？送りますよ」
エレベーターの到着を告げる音で、見事に話を流される。
んー……まあ、いっか。
.
それから、他愛もない話を少しして彼はふらりと脳外科へと戻って行った。
また来ますね、と言って。
なんかちょっと軽い人だったけど、話するの面白かったな。
なにより、耕作のことをすごく認めてくれている人がいることを知って、嬉しくなった。
それと同時に、少し羨ましくなったのは秘密だけどね。
.
.
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ココロ(プロフ) - あみさん» いいえ〜〜！こちらこそリクエストありがとうございました（＾Ｏ＾） (2018年9月22日 21時) (
レス) id: 34372602a7 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - リクエスト書いていただけて感謝感謝です（ ; ; ）ありがとうございます！これからも応援してます！ (2018年9月22日 16時) (レス) id: d3315f5237 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ(プロフ) - ゆめさん» こちらこそいつもお読みいただき本当にありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！！（＾Ｏ＾）完結まで精一杯頑張ります！！！！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: 34372602a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 更新ありがとうございます！学生さんとお見受け致しますが、きちんとした日本語そして文章力で大変読み易くて楽しませていただいております。お忙しいとは思いますが、完結まで心から応援させていただきます。頑張ってください！∩^ω^∩ (2018年9月17日 0時) (レス) id: edc643c87b (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 作品みてくれるの!?ありがとう！まじ感謝。 (2018年9月12日 18時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokoro | 作成日時：2018年9月11日 18時
