#65 ページ21
(Aside)
.
.
「A先輩、大丈夫ですか」
「もちろん……」
「無理しないでください。顔色悪いですね、ちょっと休みましょうか」
「いや大丈夫。続けて」
検査の手を止めるあみに先を促し、大きく深呼吸をする。
冴島さんたちが帰った後から急に吐き気が止まらなくなったけど、忙しいあみに迷惑をかけるわけにいかないからね。
「……よし。はい、終わりました。気分どうですか？」
「うんまあオッケー。ありがとね、わざわざ」
「いいえ。お礼なんかいりませんよ」
道具を手際よく片付けながら微笑むあみ。その笑顔に心がほっとする。
やっぱり医者の笑顔って強い。どんな人でも。
ああ、この人になら命を預けられるって思えるんだよね。
その時、多忙を極めるあみの携帯が着信を知らせる。
「本院からだ」
携帯を耳に当てたあみの顔が、どんどん険しくなってゆく。
「……分かったわ。大至急内視鏡室に連絡、FFPも準備してて」
「なになに、急変？」
「みたいですね。……A先輩、病室までお見送りできないですけど……」
「何言ってんの、私のことなんか気にせずに急いで行って」
申し訳なさそうに謝る彼女に、ほらほら、と片付けを急かす。
「ごめんなさい、検査結果出たら橘先生に預けておきますね」
「うん、ありがとう」
廊下を走る音が遠くなってから、私は車椅子へと体を移す。
さてと、病室に帰りますかね。
.
んっ……。おっ？
折角タイミングよく来たエレベーターに乗り込もうとすると、突然車椅子が動かなくなる。
……溝にタイヤがはまってしまったらしい。
うわ、ちょっと……。
突然の異常事態に、慌てて1人ジタバタしていたその時。するりと車椅子が前へ進んだ。
「大丈夫ですか？押しますよ」
え、と驚いて後ろを見上げると1人の男性が微笑んでいる。
「あ、ありがとうございます」
彼のおかげでなんとか無事にエレベーターに乗り込むことができ一安心。
ああ、よかった。
ホッとしていると、彼はまた声をかけてくれた。
「何階ですか？送りま……」
突然、会話が途切れる。不審に思い、もう一度彼を見上げる。
彼の視線は、腕に付けている入院患者を管理するリストバンド。
な、何？知り合いだっけ……？
「どうかされました？」
「……あ、いや、あの。もしかして……救命センターの方、ですか？」
「え？」
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ココロ(プロフ) - あみさん» いいえ〜〜！こちらこそリクエストありがとうございました（＾Ｏ＾） (2018年9月22日 21時) (
レス) id: 34372602a7 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - リクエスト書いていただけて感謝感謝です（ ; ; ）ありがとうございます！これからも応援してます！ (2018年9月22日 16時) (レス) id: d3315f5237 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ(プロフ) - ゆめさん» こちらこそいつもお読みいただき本当にありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！！（＾Ｏ＾）完結まで精一杯頑張ります！！！！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: 34372602a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 更新ありがとうございます！学生さんとお見受け致しますが、きちんとした日本語そして文章力で大変読み易くて楽しませていただいております。お忙しいとは思いますが、完結まで心から応援させていただきます。頑張ってください！∩^ω^∩ (2018年9月17日 0時) (レス) id: edc643c87b (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 作品みてくれるの!?ありがとう！まじ感謝。 (2018年9月12日 18時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokoro | 作成日時：2018年9月11日 18時
