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#60 ページ16

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__次の日


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(Aside)




窓から朝日がのぞく頃に自然と瞼が開く。


ああ、今日も目が覚めた。今日も生きることができた。



病気のことがわかってから、毎朝そう感じる。

明日が来ることが当たり前じゃないのはいつだって同じなのにね。




昨晩、耕作のおかげで生きようと強く思えた。

少し諦めかけていた「生きる」という選択肢。




本当は今でもこれでよかったのかはわからない。

耕作はああやって言ってくれたけど、周りを苦しめて、迷惑をかけてしまうことは明白だ。


多分ずっと、この選択が正しかったのかどうか答えは出ない。


それでも、生きてほしいと言ってくれる人がいる。

その想いを無駄にはしたくはないと思った。



これから過酷な日々が続くだろうけど。


_____私は負けない。




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(藤川side)



昼飯を食べ終え、エレベーターで救命の階へ下っている途中、脳外の階から藍沢が乗ってきた。




「おっ、よかったな、藍沢。A先生決めてくれたんだって?」


「……ああ。そうだな」



珍しく藍沢が少し微笑んだ。俺も嬉しくなって思わず頬が緩む。



緊急オペに入っていた藍沢以外がさっき医局に集められて、橘先生から説明があったんだよ。



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「Aの復帰は延期になった。これから骨髄移植のために1か月の入院だ。

どうなるかはわからない。うまくいく可能性は限りなく低い。

それでもあいつは意志を固めた。


Aが抜けることで大変になることはあると思うが皆で支えあっていこう」


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ってな。




「いやぁ本当に良かった。緋山なんかあいつ、目ウルウルさせてたぜ?」


Aのやつ……やっぱり藍沢と付き合ってんのね?!って少し怒って叫んでたけど。

本心はすごく嬉しかったんだろうなぁ。

白石だってほっと胸をなでおろしていたし。


俺だってずーっと気になってはいたけど、やっぱりA先生も1人の人間だからさ。

意思を押し付けることはできないじゃん?


それはみんな同じみたいだったし。



だからこそ、藍沢はやっぱりすげぇなと思った。

押し付けるわけでもなく、自分の気持ちを真っ直ぐに伝えることで、彼女が生きることを選んだんだから。


ただ……だからといって生きられることが決まったわけじゃない。むしろ厳しい道だ。




「藍沢、しっかりそばにいてやれよ」

「ありがとう。迷惑かけるな」




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#61 (please with Face oneself)→←#59 (It's same as one before.)



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ココロ(プロフ) - あみさん» いいえ〜〜!こちらこそリクエストありがとうございました(^O^) (2018年9月22日 21時) (レス) id: 34372602a7 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - リクエスト書いていただけて感謝感謝です( ; ; )ありがとうございます!これからも応援してます! (2018年9月22日 16時) (レス) id: d3315f5237 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ(プロフ) - ゆめさん» こちらこそいつもお読みいただき本当にありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!!(^O^)完結まで精一杯頑張ります!!!! (2018年9月17日 17時) (レス) id: 34372602a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 更新ありがとうございます!学生さんとお見受け致しますが、きちんとした日本語そして文章力で大変読み易くて楽しませていただいております。お忙しいとは思いますが、完結まで心から応援させていただきます。頑張ってください!∩^ω^∩ (2018年9月17日 0時) (レス) id: edc643c87b (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 作品みてくれるの!?ありがとう!まじ感謝。 (2018年9月12日 18時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kokoro | 作成日時:2018年9月11日 18時

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