Fifty five ページ10
嘘を包みこむようにし、まるで違和感がないようにしている。…これは、嘘に慣れているやつの行動だ。
嘘をつくのは、少しばかりでも罪悪感を抱いてしまう。…だが今見ていると、フリーターくんにはその罪悪感の残り香はなかった。
…嘘には、二つの理由がある
「自己正当化」と「自己顕示欲」だ
人は、自分が言ったことなどを無意識のうちに正当化させて嘘をついてしまう…例えそれが、他人を陥れることでも正当化させてしまう。
そしてまた、無意識のうちに、自分の存在を際立たせるために嘘をついてしまう。…見栄を張り、自分を見て欲しくて欲を出す。
今のフリーターくんは前者の「自己正当化」の方だろう…
今、まさにサラちゃんを陥れようとしている。それが何よりの証拠…
私は、虚空を見つめて考え事に耽っていた…
私が考えている間に、話し合いはどんどん進んでいた
ケ「どうしたのAちゃん…？」
隣にいたおまわりさんに話しかけられた。
…そう言えば、私の反対の隣の席はおまわりさんだったことに気がついた。
『…いや、何でも』
話そうか迷ったが、私の心の中で留めておいた。
『(おまわりさんもまだ信頼が出来ないしな)』
ケ「……」
おまわりさんはこちらを何かを考えるようにじっと見ていたが諦めたようだ。
サラちゃんが鍵番だと宣言し、フリーターくんはサラちゃんを見つめて…
ソ「へぇ…そう来るんだ…サラさん」
まるで“分かっていた”かのように言葉を紡いだ
サ「それは…こっちのセリフです…ソウさん」
フリーターくんに負けじと言い返すサラちゃん
ソ「ホエミーの説明では“鍵番”は1人…」
ソ「キミがこんな嘘をつくなんて思いもしなかったよ」
一つ目のフリーターくんの言葉はその通りだが…二つ目の言葉には何か引っ掛かりを覚えた。
ここでも、私の直感が発動した。
『(さっきサラちゃんが鍵番だと宣言した時…フリーターくんから微かに、“分かっていた”ような雰囲気を感じた…)』
『(もし、それが…本当だとしたら…？)』
確かに、少しだけびっくりしていたような感じだった…が、やはりあの時のことを思い出すと…どこか、引っ掛かりを覚える。
『……』
ザ「…A、どうした」
『…考え事』
たずねてきたザックに、私は考え事と言って、端的に返した。
ナ「どうなっているんですかぁ…！？どっちかが嘘をついてるんですかぁ！？」
ナオちゃんがヒステリックに叫んだ。
『そうなるね』
ラッキーアイテム
アレキサンドライト←ん？
ラッキーキャラ
カンナ
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奇花琉 - めっちゃ面白いです！！これからどうなるのか気になる…。頑張ってください！！応援します！！ (3月11日 9時) (
レス) id: d03b24d678 (このIDを非表示/違反報告)
Ayumi Tona(プロフ) - 夢主ちゃんのイラストを乗っけたいと思うのですがいいですか？ (2020年6月11日 12時) (レス) id: fa9e6ddf1d (このIDを非表示/違反報告)
寝不足猫ﾁｬﾝ(プロフ) - とっても面白かったです！更新頑張って下さい！！応援しております！！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: a938903424 (このIDを非表示/違反報告)
桜愛 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
ﾄﾞﾛｰﾝｺﾏﾐﾚ(プロフ) - 続き読みたいです！ (2019年6月10日 10時) (レス) id: 2653006338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SAKURA | 作成日時：2018年8月4日 14時
