One Hundred Eleven “Beziehung” ページ41
『んー…でも、ブルーマウンテンでいいや。クリスタルマウンテンは、“ゆっくり”味わいたいから(^^)』
エ「!…そうですか!ではまた、次の機会に!」←微笑
立ち上がる教授さんを一瞥して、手元の新聞紙に目を向けた。
…不思議と珈琲を淹れにいく教授さんの後ろ姿が、嬉しそうにしていた気がした。
ひ「…本当に仲良くなったね。」
『ん。私と教授さんの性格上、やっぱり馬は会うんだよ。』
今度は左隣から、私と同じ黒髪をした復讐鬼さんにそう言われた。
オ「そういや、あんなに生き生きしたエミさん初めて見た気がするなぁ。」
グ「む…言われてみればそうだな。」
ト「せやなぁ。確かに思い返せばそんな気がしなくもないですねぇ…」
ゾ「イキイキはしてるんやけどな!」
コ「おまっww誰が上手いこと言えと!!」
シャ「くっそwww」
ロ「ちょっwそれやめてっ!!w」
鬱「www」
新聞紙の字を目で追いながら、教授さんが淹れた珈琲を気品良く頂いた。
私以外の全員が、会話に花を咲かせ始めるのを側から聞いていた。が、それも一瞬のこと。私は意識を新聞紙に集中させた。
周りの音をシャットダウンし、それしか見えないように眼前を新聞紙で覆った。
“それもまた、いつものことだ”
ショ「……」
その様子を外資さんが見ていることは露知らず。
***********
午前十時。読書?タイムから離れ、私は射撃場にやってきていた。
今日は兵士たちは有給を取っているため、射撃場には誰もいなかった。
射撃場に狂犬さんからもらったアサルトライフルを用意し始めながら、ふとした言葉を他意もなく呟いた。
…射撃場の壁に寄りかかっている気配には気づいたままで。
『あー…珈琲美味しかったなぁ。』
?「それは良かったっすね。」
『お陰様でね。』
ショ「……」
いつの間にか居た外資さんに、私は特に驚いた表情も見せることなくアサルトライフルの準備をしつつ会話を続けた。
そんな私の反応に、最初のうちは少し戸惑っていた外資さんも、流石に半年も居ると慣れてきたご様子だ。
いつものように無表情な顔で見つめる彼のライトパープルは、私の姿をしっかり写し込んでいた。
ショ「…本当に、あんたは奥が読めませんね。」
『そう簡単に読める心はしてないもんでね。』
そう言うと射撃用のイヤーマフを耳につけ、私は200m先にある的に、アサルトライフルの照準を合わせた。
…そして、引き金を引いた。
《バァァン!!!》
Beziehung 仲
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SAKURA(プロフ) - KZファンさん» 励ましのお言葉有難う御座います!!受験生辛たん…。 (2018年12月31日 12時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
KZファン - こんにちは!受験生なのに大変ですね?私もついつい、毎日、見に来てしまいます。頑張ってください。 (2018年12月31日 12時) (レス) id: 7d84edeee2 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - ゼロさん» お互い大変ですね…^_^;更新も受験も頑張ります!ゼロさんも受験頑張ってください! (2018年12月24日 20時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 受験大変ですね。実は私も今年受験なんです。それでもつい毎日この小説チェックしてしまいます(>_<) これからも頑張ってください! (2018年12月24日 19時) (レス) id: 3abbab8517 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - 夏目さん» あ、ありがとうございますぅ…(´;ω;`)これからも宜しくお願い致します^_^ (2018年12月24日 16時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SAKURA | 作成日時:2018年11月29日 3時