One Hundred Ten “Kaffee” ページ40
【N国の要塞内にて、幹部、兵士が共に暗殺される事態が今から丁度五ヶ月前に生じた。その所を目撃した人によると「白いパーカーが見えた」と供述しており、世界政府は事態を引き起こしたと思われる人物の捜索を続けているが、未だに捜索は難航している。だがその一方で、N国のコンピューターによる独裁政治がなくなったことにより、N国の国民は大いに喜んでいた。世界政府も同様に、N国のコンピューターによる他国への干渉に頭を抱えていた。そのことから、世界政府はその人物を見つけ次第、感謝の意を述べたいと今日の会見で明らかとなった。】
…とりあえず思ったこと。
『いつまで引きずるの…』
思わず読んでいた新聞紙を置いて、その上に突っ伏した。
コ「ん?何があったん?」
エ「N国のことですね。」
ショ「ああ…あれっすか。」
『途端に見つかりたくなくなったな。』
机から身を起こして、目の前の机の上に置かれた新聞紙の文面を軽く見据えた。
『まさか、此処までのおおごとになるとは…』
ロ「いや、なるやろ!!あの短時間で潰したんやぞ!?しかも一人で!!!」
あれ、何もない所から声が聞こえる…と言ったら案の定「やかましいねん!!」という声が返ってきた。
わーわー騒ぐホビットさんを無視して、私は次の言葉を紡いだ。
『というか、世界政府気づいてるでしょ。…ねえ、総統さん?』
グ「ああ、気づいているな。」
『…つまり?』
グ「次の会議…じゃないな、パーティーに招待されたゾ!喜べA!」
『わーうれしいなー。』
相手は世界政府だ。最先端の技術や人材が揃っている世界政府に、五ヶ月もあって見つからないはずがない。
グ「直々にトップからの招待だそうだ。直前まで言わないつもりだったんだがな…」
『断れないねぇ…』
ゾ「あ!その時は、俺も同行するで!」
ニヤッと笑う脅威さんの声を聞きながら、再び話の話題になった新聞紙を手に取り、一ページをめくった。
すると右隣から呼びかけられた。
エ「Aさん!珈琲のおかわりは淹れますか?」
いつの間に切り替わったのか、教授さんが右手で私が使っていたコーヒーカップを指し、珈琲のおかわりを促した。
『あ、そうだね。』
エ「クリスタルマウンテンは如何ですか?」
『うわ。なかなか手に入らない高級品…』
エ「……本当によくご存知ですね…」
Kaffee 珈琲
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SAKURA(プロフ) - KZファンさん» 励ましのお言葉有難う御座います!!受験生辛たん…。 (2018年12月31日 12時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
KZファン - こんにちは!受験生なのに大変ですね?私もついつい、毎日、見に来てしまいます。頑張ってください。 (2018年12月31日 12時) (レス) id: 7d84edeee2 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - ゼロさん» お互い大変ですね…^_^;更新も受験も頑張ります!ゼロさんも受験頑張ってください! (2018年12月24日 20時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 受験大変ですね。実は私も今年受験なんです。それでもつい毎日この小説チェックしてしまいます(>_<) これからも頑張ってください! (2018年12月24日 19時) (レス) id: 3abbab8517 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - 夏目さん» あ、ありがとうございますぅ…(´;ω;`)これからも宜しくお願い致します^_^ (2018年12月24日 16時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SAKURA | 作成日時:2018年11月29日 3時