Ninety Two “Blau” ページ22
『やれやれ…』
切った銃弾やらの片付けをしながら、やっとの思いで終わった手合わせを思いだしながらホッとするように息をつく。
…そこに通りかかったのは、少しよれたスーツ。
鬱「お疲れ様〜Aちゃん！」
『別に疲れてはないけどねー。』
嫌味か本心からか分からない労いの言葉を、私は軽く流した。
私は左手に取り終わった銃弾の残骸をちりとりに乗せて持ったまま、右手には小ぼうきという何とも軍人、否、幹部とは思えない姿をしていた。
鬱「…ほんまに軍人かいな？」
『一応』
とうとう青色さんにまで言われる始末←
『で、青色さんは何処にいくところ？』
鬱「あー、喫煙所やで！ほんま煙草はやめられへんわ〜…」
今目の前に居る人は、どうやら喫煙所に行くらしい。
『へえ…やっぱり、落ち着くもんなの？』
鬱「もう結構吸うてるからなぁ…慣れてくるとやっぱり落ち着いてくるもんやで？」
『んー、そっか。』
鬱「あれ？てかそもそもAちゃん、煙草吸わんの？てっきり吸うかと思ったんやけど…」
『あー…やっぱりそう思う？私、これでも煙草は苦手なんだよねぇ。煙で肺を満たすより、空気で満たしたほうが私には合ってるような気がしてね？』
等間隔に取り付けられて居る高級そうな窓を見て、入ってくる陽の光の方に目を動かした。
今日は快晴。洗濯物がいつもより早く乾きそうである。
鬱「本当にその理由だけなん？」
『…！』
鬱「僕には、もっと違う理由があると思うねんけど？」
いきなり核心をついてきたかと思えば、おどけたように一人称を変えている青色さんを見て、思わず少し驚いてしまった。
それと同時に新しい情報(データ)が頭の中を走っていった。
…この人は、“人をよく観(み)ている”。
本質と嘘を見抜く外交官さんとは別で、この人は人の心情を観ている。
どう思っているか。どのような感情を抱いているのか。それらをこの人は観察して素早く考えをまとめあげている。
『(…侮れないねぇ。)』
鬱「…？」
心の中で感嘆を吐きつつ、私は本当の答えを返した。
『んー…煙草で死にたくないからかな』
鬱「……」
Blau 青
Ninety Three “Niedrigste”→←Ninety One “Provokation” 復讐鬼side
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SAKURA(プロフ) - ＫＺファンさん» 励ましのお言葉有難う御座います！！受験生辛たん…。 (2018年12月31日 12時) (
レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＺファン - こんにちは！受験生なのに大変ですね？私もついつい、毎日、見に来てしまいます。頑張ってください。 (2018年12月31日 12時) (レス) id: 7d84edeee2 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - ゼロさん» お互い大変ですね…^_^;更新も受験も頑張ります！ゼロさんも受験頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 受験大変ですね。実は私も今年受験なんです。それでもつい毎日この小説チェックしてしまいます(>_<) これからも頑張ってください！ (2018年12月24日 19時) (レス) id: 3abbab8517 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - 夏目さん» あ、ありがとうございますぅ…(´；ω；`)これからも宜しくお願い致します^_^ (2018年12月24日 16時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SAKURA | 作成日時：2018年11月29日 3時
