Seventy Five “Eine wichtige Person” ページ2
『…おしまい。』
「……」
長いようで短い昔話が終了した。別にこの中に、嘘偽りといった類は入り込んではいない。
ただ淡々と第三者視点で昔話を述べた。まるで私は他人事のように振る舞った。
…その“少女”は、私のことなのにね。
オ「…なんでそんな回りくどい言い方したん？」
ニコニコとした笑顔のまま、外交官さんがそう問いかけてくる。私の視線もそれと同じように変わらないまま、ずっと会議室の窓の外を見ていた。
昔話を始めた時と全く同じで、外は土砂降りの雨が降り注いでいる。
『第三者視点からの方が話しやすかったのか、両親の死を受け止めきれてないかの二択かなぁ。』
濃い灰色の雲を見上げて、それすらも他人事のようにぼやいた。
コ「…お前、面倒くさいやつやな。」
『よく言われる。でも、物事に関しては簡単に決めるよ？』
自分のことだけだ。こんなにも回りくどいやり方なんて。
その無言の言葉は、彼らに伝わったご様子。
グ「……」
総統さんが睨みつけるような視線を此方に向けているから。
…というか、何で総統さんは怒ってるんだろ。何か気に触る様なことでもしてしまったのだろうか？
グ「…A」
その理由を理解する前に、その当事者の総統さんが名前を呼んでくる。
窓の外に向いていた視線を部屋の中、正確には総統さんの目に視線を向けた。
総統さんは私の視線を真正面から受けた後、ゆっくりと口を開いた。
グ「俺は非常に腹が立っている。」
『うん。見れば分かるね。』
眉間に皺を寄せた顔でこっちを見られれば、そりゃ分かる。
小学生から泣いて逃げられる様な顔してるし、大人でも震え上がるくらいのインパクトがある。
「…」
だが、幹部の方々は全く動じていない。長い付き合いだからだろう。
グ「…なぜ簡単に過去の話をした？」
『……』
私は無言で、総統さんを見遣る。総統さんの紅い目は、射抜きそうな視線を私に向けていた。
それを聞いて、何が言いたいのかが私には理解できていない。
話をした理由は明白。だが、其処に不満を持つ意味がよく分からなかった。
グ「気まぐれ？ただ話したかったから？…違うな。」
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グ「…似ていたからだろう？お前の大切な人に。」
Eine wichtige Person 大切な人
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SAKURA(プロフ) - ＫＺファンさん» 励ましのお言葉有難う御座います！！受験生辛たん…。 (2018年12月31日 12時) (
レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＺファン - こんにちは！受験生なのに大変ですね？私もついつい、毎日、見に来てしまいます。頑張ってください。 (2018年12月31日 12時) (レス) id: 7d84edeee2 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - ゼロさん» お互い大変ですね…^_^;更新も受験も頑張ります！ゼロさんも受験頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 受験大変ですね。実は私も今年受験なんです。それでもつい毎日この小説チェックしてしまいます(>_<) これからも頑張ってください！ (2018年12月24日 19時) (レス) id: 3abbab8517 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - 夏目さん» あ、ありがとうございますぅ…(´；ω；`)これからも宜しくお願い致します^_^ (2018年12月24日 16時) (レス) id: 93ee48c149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SAKURA | 作成日時：2018年11月29日 3時
