35 ページ35
遡る事、芭流覇羅総長 就任3日目
半間からの呼び出しを受けいつもの溜まり場へと足を運んだ私の前には不快な光景が広がっていた
「半間、これは何?」
メンバー達が縁を作りその中心には恐らく袋叩きにされたであろう此方も芭流覇羅のメンバー3人が蹲っている
「コイツら、他所のチームに喧嘩売られたのにも関わらず尻尾巻いて逃げてきたらしいからなぁ。お仕置き
しねぇと、そうだお前もやるかぁ?」
お仕置きって、お前何様のつもりだ?覚悟はしていたがまさか此処まで芭流覇羅が馬鹿の集まりだとは
「…くだらな」
「あ?笑えんだろ」
「お前、随分つまんねぇ人生送ってんだな」
No2ともあろう物が聞いて呆れる。私が来なかったらお前ら秒で東卍に消されてたぞ
「おーい、道開けろ。じゃなきゃ私が月に変わってお仕置きすんぞ」
此処にいんのは私をよく思っていない奴がほとんどだ。道は開けたものの背後からは罵声が浴びせられた
「大丈夫か?」
「ひっすいません!」
目線を合わす為しゃがみ込むと殴られると思ったのか先程にも増して3人は震え出した
「大分腫れてんね。ちょっと待ってろ、今氷持ってきてやる」
「おい!さっきから何勝手な事してんだ」
そんな私に痺れを切らしたのか1人の男は私の胸ぐらを掴みそう言った
「なに?治療してるだけだろ」
「ポッと出のテメェが芭流覇羅のやり方にケチつける気か?」
「…別にそんなんじゃねぇよ、ただ私は仲間が怪我してんのに無視はできない」
「は?偽善者ぶってんじゃねえよ!!」
男の拳が頬にめり込み、地面へと投げ飛ばされる
「芭流覇羅のルールに従えない奴は此処にはいらねぇ。芭流覇羅はテメェごときに纏められるチームじゃねえんだよ!」
お前はもう一度拳を振りかぶったが今度は食らわぬよう片手を盾にして受け止めた
「…じゃあお前らは誰ならいいんだ?」
「あ?」
「どいつもコイツもつまんねぇ面してんじゃねえよ!」
もう十分なんだよ。お前らも東卍もそんな面する為にチーム作ったんじゃないだろ
「芭流覇羅のルールに文句言う気はない。だけど仮にも私はお前らの総長だ。仲間の事を思ったらダメなのか?」
「何言って…」
「お前だってんな事しても楽しかないだろ。コイツらが殴られないといけないなら、私が代わりになる。仲間を傷つけるより、仲間の為に傷つく方がよっぽどいい」
私はずっと仲間と笑って過ごせる未来が欲しい
その夢の為ならマイマイの敵にだってなる
傲慢?残念それが私だ
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←34
127人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2022年3月2日 3時