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「え?真一郎君もチーム入ってたの?」

今日も飽きず真一郎君のバイク屋で暇を潰していた私の目に一枚の写真が映った

「おう!その写真なかなかカッコ良く写ってんだろ」

確かにイケてる。けどそれは後ろ3人の話出会って、真一郎君のリーゼントはダセェ。なんて思ったが可哀想なので黙っておこう

「…喧嘩弱くても入れちゃうんだ」

「おい、心の声聞こえてるから!」

あ、やべ。折角耐えたのに気を抜いたら本音が…

「ごめん、ごめん。で、総長はこの真ん中に立ってる人?」

「いや、俺が総長」

「またまた、冗談きついな」

「いやマジだって!ほらこの袖んとこに書いてるだろ!?」

目を凝らせば確かに真一郎君の袖にはしっかりと初代総長と刺繍が施されていた

「マジじゃん」

「結構有名だったんだぜ。なんせ関東統一までしたんだからな」

「へぇー…それはスゴイネ」

「興味なくなるのはや!」

興味があったのは真一郎君の過去であって
チームやなんぞの事は正直よく分からない。

「Aはチーム入らないのか?」

「私?ナイナイ、無駄に喧嘩するなんて疲れるだけだ」

「ハハハ 確かに無駄かもな!」

何がそんなに面白いのか、私の発言に真一郎君は声を出して笑った

「じゃあ何ですんの?」

「それは楽しいからだろ、意味なんかなくても仲間と一緒に居る事に意味があんだよ」

「…変なの」

真一郎君が言う事は分からない事ばっかりだ。
置いてあったタバコに手をかけると俺のだっと奪い取られてしまった

「拗ねんなって」

「あ?別に拗ねてないし」

少し苛立った事を悟られてしまい強がりな言葉を吐く
そんな私の頭を真一郎くんはグシャっと撫でた

「大丈夫、いつか仲間が出来たらお前にもわかる」

「そのいつかがくる事はないだろうけど」

「なら賭けるか?」

「いいよ、まあどうせ私が勝つんだからこのタバコはもらうね」

「うお!いつ間に!?」

真一郎君が油断した隙に取り返したタバコをニヤニヤと散らすかせながら入り口へと向かった

「ばーか、俺の勝ちだよA」

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作成日時:2022年3月2日 3時

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