九十五話 ページ1
太宰side
此処は駅のホーム
其処には私と敦君、そして……
太「こんな僻地で再び君と
はっはっと息をする私の苦手とする
“犬”がいる
犬「ワンワン！」
太「おっと！威勢がいいね！だが無駄だよ、こちらには切り札がある」
「見たまえ」と懐から取り出したのは
目の前の犬は目をきらきらさせている……が！
太「欲しいかい？欲しいよねぇ！」
掌にパラッと
勿論犬は、吃驚する
太「これが格の違いだよ、私の勝ちだ」
さらにまた犬の前で消えたはずの餌を出して見せる
犬はさらに何が起こったのかわからないという顔をしていた
太「これに懲りたら街中で私に吠えるのは慎む事だ」
スタスタと歩き敦君の元へ歩く
敦「犬……苦手なんですか？」
太「人間より余程難敵だよ、それで事務員さん達の避難は？」
敦「国木田さんからの連絡で予定通り次の列車だそうです。事務員が狙われるなんて……この三社戦争探偵社は大丈夫でしょうか」
太「そうだねぇ私の見立てでは探偵社が最も劣勢、最優勢はマフィアかな」
敦「そんな……太宰さん何か逆転の計略は無いのですか？」
太「あるよ、このくらい」
三本の指を立たせる
敦「三つも？」
太「いや？三百だけど」
敦「三百！？」
太「けどね敦君、戦況は生き物だ。必勝の秘策がわずかな状況変化ひとつで愚作に豹変する。だから情報が大事なのだよ、特に今回は相手が相手だ……森さんは合理性の権化でね、数式の如く冷徹さで戦況を支配する。資格から逃れて気が緩む今を狙って必ず仕掛けてくるよ……まっ！あっちにはAちゃんも居るし多分大丈夫でしょ」
敦「あ、そういえば聞きたかった事があるのですが善いですか？」
太「なんだい？」
敦「どうして戦闘特化の異能を有してる筈のAちゃんを事務員の方へ回したんですか？太宰さんと乱歩さんはこうなることを予想してたって事ですか？」
太「いや違うよ、彼女自身が今回は事務員として避難させてくれって申し出てきたんだよ。理由を聞いたら余りよくない未来を視たんだとさ」
敦「なるほど」
太「それに先刻情報が大事と云ったね」
敦「はい」
太「あの子はその手についての情報収集は得意だ。それに、いざという時は頼りになる仲間も居るしね」
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椰子の木 - とても面白かったです。主人公ちゃんが好きっ……更新、気長に待ってます！ (2021年4月4日 13時) (
レス) id: ba602e5c79 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ！これからも更新頑張ってください！応援しています。 (2019年9月1日 16時) (レス) id: 3b0d55ccc1 (このIDを非表示/違反報告)
夏季 - いつ頃に出来る予定ですか？ (2018年12月31日 18時) (レス) id: 91cbce1967 (このIDを非表示/違反報告)
夏季 - 主人公は出さなくていいです。宜しくお願いします！ (2018年12月29日 7時) (レス) id: a5c09ccca7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 夏季さん» それとリクエストって普通に蛇と本の主人公出しちゃっても良い系ですか？ (2018年12月29日 7時) (レス) id: cf6dea145d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2018年12月27日 17時
