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ミイラが« 家事をする »って言い出した。
空『うーん、でも君には大変だと思うよ?サイズ的に。』
そう思った事をそのまま伝えると、
気にしだしたのか 少しでも背を大きく見せようと、
目に涙をためながら一生懸命背伸びをしている…。
白狐には大変とかって言うより二足歩行ではないしね…。
空『…分かった分かった、じゃあ、少しだけやってみな?』
- 10分後 -
料理、掃除、食器洗い、
今できそうな家事を見つけて試させてみるも、
やっぱりサイズ的に壊滅的なミイラは、
今にもエジプトに返されるんじゃないか。
と全力な抵抗なのか服にしがみついたまま離れない。
空『あのねぇ…』
親父の奴 何処でこんなの見つけてきたんだよ…。
そう思いながらも何かヒントは無いか、
と読みかけの手紙をもう一度読んでみる事にした。
《 どうだい空。愛らしくて癒されるだろう?
ミイラの方は、泣き虫だけどとてもいい子なんだ。
白狐は、落ち着いていて少し甘えん坊な所もある。
今の時点で分かってる情報を書いておくから、
何かに役立ててみてくれ。》
空『お?』
良かった、親父にしては今回はやけに丁寧だ…
生体が分かれば、安心できるな!
集中して読みたいからこの子は一先ず、テーブルに…
ミイラが怯んでるうちに、服から引き剥がして、
参考になりそうなのを見ていく。
種族は…ミイラ目ミイラ科のミイラ…。
ふむ…。
特徴は…ちっこい…。
うん…。
注意する事は…包帯は剥がしちゃダメ…と…。
空『…』
兎に角、ミイラって事しかわかんなかったんだ…。
空『はぁぁ〜…』
結局ミイラの事は何にも分からなかったし、
どう面倒見れば…? と、
盛大な溜息をついてしまう始末。
涙を零しながら震えてるミイラと、
傍で丸く戸愚呂を巻いて此方を見る白狐。
もう送られてきてしまったし、
無理に追い出すのも可哀想な気がしてきた…。
取り敢えず、名前を決めなくちゃ、かな…?
{ ゴンッ 『キャンッ』}
空『え…!?』
音のした方を見てみると、
犬のポチが頭をぶつけたみたいで急いで駆け付け抱き抱える。
空『ポチ、寝ぼけて頭ぶつけちゃった!?
よしよし、痛かったね。大丈夫だよ。』
ポチの頭を撫でながら、思ったんだけど…
犬とミイラと白狐って一緒に飼っても喧嘩しないかな…?
ミイラ『わんっ』
空『!?!?』
どうやらミイラは、犬になる事を決めた様です…。
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黒月夜天(プロフ) - 白桜姫さん» かしこまりました! (2020年4月7日 21時) (レス) id: 6e08830eeb (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜天(プロフ) - 桜さん» 頑張ります! (2020年4月7日 21時) (レス) id: 6e08830eeb (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き見たい (2018年12月20日 14時) (レス) id: 91b707950c (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ミーくんと一緒に送られてくるって、斬新で面白いです!これからも頑張って下さい! (2018年7月2日 11時) (レス) id: 32815752b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月夜天。 | 作者ホームページ:http://kokolonohonnne
作成日時:2018年5月25日 19時