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真夜中なのもあって所々 間接照明頼りで御手洗に行き、
音羽家 到着早々のお部屋紹介を思い出しつつも
何とか人の気配がする作業部屋に行き着き、
ノックをしてみたが中からの返事は無い。
A『 お邪魔します…。』
致し方無く そっと扉を開けると奥のゲーミングチェアーに
ヘッドフォンをして黙々と制作作業をしているのを見つけた。
A『 音さん…? 』
音羽『〜♪︎…〜♪︎♪︎ 〜♪︎』
鼻歌交じりに爪先でリズムを取り、
集中しているのもあって聞こえていないらしい。
作業部屋を見渡すと色んな楽器や機材があるのを見て
思わず わぁ… っと声が漏れる。
音羽『ぅわっ… !? 』
その声に驚いて Aも肩を跳ね上げ 振り向く。
音羽『びっくりしたぁ… 何してん…?』
ヘッドフォンを外し 画面を見えない様 椅子から立ち上がり
背中の後ろへと隠す 音羽 がAの視線の先を見る。
A『様子を見に…?』
音羽『ごめん 集中して書いてたわ。そんな経ってた?』
A『全然。一時間くらいです。』
作業していた所を見ると缶ビールは既に二つ空いていて、
他にも氷が入ったロックグラスとボトルが有って
他のお酒も飲んでいたんだなぁ と 音羽 が作曲に向かう為に
部屋を出た時より酔っているのにも納得した A。
音羽『この日本酒美味しいんよ。Aも呑んでみ?』
A『良いんですか…?』
グラスに氷を入れて日本酒を注ぐと 音羽 はよーく混ぜ
それがグラスに馴染むと 両手に確りと持たせ、
横にあった椅子にAを勧めて座らせた。
音羽『美味いやろ。』
A『ん、甘くてさっぱりしてて美味しい。』
音羽『やろ?お気に入りやねん。』
A『あの絵、素敵ですね。』
壁に掛っている絵を見つめながらそう言うAに
音羽 もつられてそれを見る。
音羽『あれ、描いたん俺やで。』
照れを隠す為もあって 巫山戯気味にでへでへ言う 音羽。
A『凄い…この絵、すきです。』
目を輝かせて 音羽 の目を見るものだから
えへへ と分かりやすく照れ仕草を見せる。
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月(Runa)(プロフ) - 黒月夜天さん» なるほど (1月19日 21時) (レス) id: 06ea40ba98 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜天(プロフ) - 月(Runa)さん» 知ってはいるけど、って感じ。 (1月19日 14時) (レス) id: 7eaf75f414 (このIDを非表示/違反報告)
月(Runa)(プロフ) - アマリザとあみかの話しも? (1月19日 12時) (レス) id: 06ea40ba98 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜天(プロフ) - 月(Runa)さん» 音ちゃんロス起こしてから最近の見てなくてよくわかってない (1月19日 12時) (レス) id: 7eaf75f414 (このIDを非表示/違反報告)
月(Runa)(プロフ) - 彼氏できてからちょっと変わった気がするけどね (1月19日 9時) (レス) id: 06ea40ba98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月 夜天 。 | 作者ホームページ:http://kokolonohonnne
作成日時:2021年4月12日 22時