We are team 4∞ (ページ41)

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ゑむ氏『A見て！これ案外上手ない？』

A『ん。』

ゑむ氏の手に持つそれを見て口元を緩めている。

ゑむ氏『出来たで〜♪︎』

皆の集まっているテーブルに出来たての

ポップコーンを持っていくと、美味しそうだと声を上げる。

ゑむ氏『これな普通の方で、こっちがな？胡椒振っててん。』

各々すきな方に手を伸ばし頬張ると絶賛の声が上がる。

ゑむ氏『見てるだけだと無くなんで？』

A『いーの皆が美味しそうに食べるから...。』

こたつ『〝お腹いっぱい、胸いっぱい〟！になんねやろ。』笑

出会って一番長い付き合いのこたつは何時か少し前に

聞き覚えのある台詞だなぁと思い出しながらも

通り過ぎざまにAの肩に手を乗せて行く。

ゑむ氏『そんなん、一緒に楽しんだらええやん。』

残り少ないポップコーンを幾つか手に取り正面に立ったゑむ氏に

Aは少しきょとんとした顔を見せる。

ゑむ氏『はい、あーん。』

A『じ、自分で。』

視線を逸らしながらも拒否するがゑむ氏は折れずに待っている。

ゑむ氏『ほら、早くしないと冷めちゃうよ？』

煽る様に目の前でそれを左右に振るのをAは見つめ、

両手を差し出した。

A『あの、手に...』

ゑむ氏『あ、食べさせてやろか？』

A『それは...』

お互い痺れを切らしてゑむ氏が近付いてきた瞬間、

その手を掴みそのまま口に放りこれで満足か

とでも言いたげに見つめるが香りに誘われ

何度か噛み締め味わうと珍しくAが嬉しそうに笑う。

A『ゑむさん！これ、美味しい…!』

ゑむ氏『...』

A『ゑむさん...??』

手をきゅっと包んでにこやかに笑うせいで

ゑむ氏がフリーズしたまま動かなくなるのを見て

それを不思議に思ったのか小首を傾げた。

A『もっと食べたいです...』

ゑむ氏のもう片方の手の中にポップコーンが

まだある事を知ってるAが手を包み食べても良いかを

確認するかの様にゑむ氏の応答を待っている。

ゑむ氏『あ...！せやな！？食べてええよ！』

急に我に返ってその手を開き差し出すと

Aはそのままゑむ氏の手を口元に寄せもう片方の手で

目的のものを摘み満足そうにちゃんと全部を食した。

A『ご馳走様でした。』

ゑむ氏『あ、おん、また今度作っちゃるわ！』

A『ありがとうございます。』