君の手で ページ13
「ルフィ！いい加減にしなさい！Aは悪魔の実を食べたとは言え、一般人なのよ！？ただの画家！！」
「ヨーホホホ！！名画家、ですよ！」
すかさずナミはブルックの方を流し目で見る。
ルフィに気に入られた時点で負けは確定しているのに、ちょっとマトモ枠も彼を気に入れば、彼の逃げ場がないも同然だ。同情して、ため息をついた。
そんなナミの様子を察することが出来たのか、ブルックは名残惜しそうに口を開く。
「しかし……そうですね、Aさんは被害者です。無理に、とは言いません。」
あからさまにしょんぼりとしたブルック。
彼はそのままAに近寄ると、その骨の手でAの手を覆った。
「良ければ……どうでしょう！！」
「いや未練タラタラじゃねえか！！」
つい、と言った様子で突っ込む。
ルフィはまだニシシと笑い、Aを窺うばかりだった。
「あっ、その……そうですね、僕は……」
「お父さん！！あれ何！？」
断りを入れようとしたAを計らったように遮って、メアリーが声を上げた。
一足先に甲板に出た彼女のその指は海を指し、彼女の目は光っている。
「メアリー……あれは、海って言うんだ。」
メ「うみ？それって、お父さんが自由だって言ってた、海？」
Aは固まった。
思い出したのだ、天国のような引きこもり生活で自身が何を口走ったのかを。
そして絵画だったメアリーが、それを聞いていたことに気がついてしまった。
あの時のAは、ルフィの幼少期時代……サボやエースがいた時のストーリーを思い出していた。
そこで、サボが海に出て自由になった途端天竜人に撃たれたシーンを思い出し、泣きはしなかったもののしみじみとしていたのである。
引きこもり生活、独り言のし放題だった。
「自由？」
「……」
対してこちら側。
今の発言は完全に閉じ込められたものの儚い夢である。
「……っ！Aさん！！私が守ってみせましょう。世界は広いのです。どうです？一緒に旅して見ませんか？？」
骸骨海賊の迫力は、一般人には到底耐えられない。
「っは、はいぃ……」
こうして呆気なく彼は海賊になり、セコムが爆誕した。
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ロア - イイね！がんばれー!!!!!!こういうのめちゃくちゃ好きなんだよね〜 (2022年9月21日 20時) (
レス) id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - おもろ (2022年9月21日 18時) (レス) @page20 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
へーべー(プロフ) - ノルンさん» わ！ありがとうございます！書きたいとこ書いてしまった感があってクオリティが下がってくの申し訳ないです……！ (2020年11月29日 1時) (レス) id: 01e6968e13 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新お疲れ様です！！！今回の話も面白かったです！ありがとうございます！ (2020年11月29日 0時) (レス) id: a576ecff6a (このIDを非表示/違反報告)
へーべー(プロフ) - 柳さん» ありがとうございます！ (2020年8月2日 16時) (レス) id: 01e6968e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：へーべー | 作成日時：2018年7月22日 23時
