i 騙すように【HUNTER×HUNTER】 (ページ33)

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31.油ページ33

受験生 312名ヌメーレ湿原に突入＿＿＿

｢クソっまたマラソンかよ。霧が深くなってきやがった｣

湿原を移動中、はぐれないようにA、クラピカ、レオリオでまとまって行動する
霧は湿原を進むにつれ深くなっていた

｢(早いとここの湿原を抜けないとな…ゴンとキルアは大丈夫だろうか。)｣

多分あの二人は一緒に行動しているだろうから、ゴンに関しては最悪キルアがなんとかしてくれると思う。が、なにより先程から後ろから感じる殺気に嫌な汗が止まらない
とにかく一刻も早くこの場所を離れたい

｢Aーー！レオリオーー！クラピカーー！キルアが前に来た方がいいってさー！｣

そう思った矢先にトドメをさされた

｢(あのバカ…！そんな大きな声でその名前を呼んだら)｣

｢ドアホー！いけるならとっくにいっとるわい！｣

思わぬ方法で確認されることになった安否
と同時に強くなる後ろの殺気

｢A？すごい汗だが大丈夫か？｣

｢ウ、ウン。大丈夫ダヨー…｣

見てる見てるよ絶対見てる
間違いなくヒソカも今のゴンのバカでかい呼びかけを聞いた。そして私がAという名前なことにも気付いたのだろう。

私の中身に気付いたか、ただその名前に興味を持っただけなのかはわからないが間違いなく厄介なやつに目をつけられた事だけは言える

｢一段と霧が深くなってきたな…｣

｢(まずいな)｣

私の焦りとは裏腹に、霧が深くなるに連れて湿原に生息する生物に襲われるまわり。いつの間にか後方集団が別の方向に分離してしまっている

ヒソカはおそらく元々この試験中に霧に乗じて何人か殺るつもりだったのだろう
だからあそこまで殺気が漏れていた

そこに私は更に油を足してしまったのだ
集団が孤立した今間違いなく、彼は来る

オーラを肌で感じ取り、構えると同時に飛んでくるトランプ

｢…レオリオ！！｣

｢ってえーー！｣

レオリオの腕にトランプが1枚腕に刺さる
叫び声をあげる受験者たちの真ん中でトランプの持ち主は立っていた