19.話し合い ページ21
イルミは少し何かを考えているようだった
そういえばヒソカっていつくるの?
確かに私もイルミも待ち合わせより早く来てるから時間通りに来るならわかるけど約束の時間すぎてるような。
イルミに聞くか、と口を開きかけるのと同時に彼の脳内会議も終わったようで
「最終確認。姉さんは変わらず家に帰る気はないってこと?」
「うん。まだやらなくちゃいけないことあるし。」
クロロ探しとか。ずっと探しているのに有益な情報が出てこないって彼も一体何者なんでしょうか。
私の返事を聞くとイルミは短くそう、と返事する
「__ッ!!?」
その瞬間にイルミは間合いを詰めていた
咄嗟に腕でガードしその勢いで後ろへ飛ぶ
「…なんの真似かなイルミ。」
「え?だって姉さん帰る気ないんでしょ?じゃあ俺が無理矢理にでも連れて帰るよ。」
まてまてなんでそうなる。話し合いとかは無いのか話し合いは。
そういって抗議しようとするもイルミは既に両手に針を構えている
完全に戦闘態勢だ。どうやら本気らしい。
「ああもう、家族内で争い事はしたくないんだけど!」
流石に無抵抗のまま殺意100%の状態で戦って逃げられるほどイルミは弱くない。
仕方ない
「(これはあんまりしたくなかったんだけど、)」
ポケットからナイフを取り出して念を込める
たちまちナイフは刀へ形を変えた
刀を構え一呼吸する
その瞬間イルミの視界からAの姿は消えていた
イルミの念能力で特に厄介なのが『針人間』で本数に限りはあるもののあれに刺された瞬間即アウトだと思った方がいい。
『あれ』が私に効くのかはわからないけど短期決戦で終わらせるのが一番得策だと思う。
そう判断したからこそ、この念能力を使った。
以前私は刀を使う念能力者と戦ったことがある。
彼は自分の決めた範囲内に入った敵を瞬時に切り裂いていた。おそらく円の使い手だったのだろう。
私はそれを未だによく覚えている。
それを『模倣(コピー)』出来るほどに。
私の刀はイルミの首を捉えていた
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ゆず - すごい面白いです!読んでて楽しい!!更新頑張って下さい~!!!! (2021年11月22日 23時) (レス) id: ca6bd424a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mari | 作成日時:2021年7月30日 4時