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3.暗殺一家 ページ5

少年もといクロロは偉く話が上手らしく、出会って一時間も経たないうちに私たちは意気投合していた。

同年代の子供と話す機会なんてせいぜいイルミとしかなかった私にとっては珍しい体験で、思わず喋りすぎてしまう。



「マリはどこから来たの?ここら辺に住んでる人?」


「ううん、ククルーマウンテンから。」


「ククルーマウンテン?あそこは確か、暗殺一家で有名なゾルディック家が住んでるってとこじゃなかったっけ?」


「うんそーだよ。私ゾルディック家の娘。」


自然な会話の流れで出た私の爆弾発言にクロロはまた自身の大きな目をぱちくりとさせる


まあ普通、相席でプリンを食べている相手が実は暗殺一家の娘でした〜!なんて言われたら驚くよね。
でも何故かクロロには理解してもらえる気がして打ち明けてしまった、そう思わせる雰囲気があった。


「驚いた?まあ普通こんなところでそんなやつに会うと思わないよね。絶賛プチ家出中なの。」


そういうとクロロは少し考え口を開く


「驚いた。ただ最初にAに声をかけられた時足音がしなかったんだ、だからきっとその道のプロだとは予想していたけど。まさかゾルディック家のご令嬢だとは思わなかったな。」


困ったように笑うクロロの返答に思わずこちらがぽかんとなりつられて笑ってしまう。まさか最初から勘づかれていたなんて。


「そんなところまで気にしてると思わなかったな、さてはクロロも同業者だな?」


「んー、当たらずしも遠からず。でも殺しの依頼を頼むことはあるかも。」


「その時はお安くしておきますよ、旦那。」


「ゾルディック家のお嬢さんに頼めるなんて光栄だな。」


そういって顔を見合せ笑う。

初めてできた友人は最高に面白い人らしい。



「A、また会おうよ。君みたいな面白い人は初めてだ、次は俺のおすすめの本を持ってくる。」


次はいつ街に来るの?と聞くクロロ

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ゆず - すごい面白いです!読んでて楽しい!!更新頑張って下さい~!!!! (2021年11月22日 23時) (レス) id: ca6bd424a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mari | 作成日時:2021年7月30日 4時

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