恋じゃない…… * Kento.N

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Fuma side









男と女が何の感情も持たずに一緒に住むなんて、

不可能なことだろ？





現に俺は不可能だった。






急に親がいなくなって、心の荒れた俺

そんな俺に無条件に優しさをくれるA。

それは自然と、Aに惹かれていった。









気づいた時はまだ院に居たから、

特に何も出来ずただただそばにいた。









そして俺達は高校入学と同時に

2人で院を出て、一緒に住み出した。









そしてある日、俺は手を出した。









そりゃ最初はAも驚いて、抵抗はしたけど

もう最近となってはそんな素振りは見せない。

夜になれば自然と身体を重ね合う。









だって、俺達は仮の双子だろ？









それに、Aが昔言ってくれたじゃねぇか。









『大丈夫、私がずっと一緒にいるからね？』









ずっと、一緒なんだろ？









高校さえ終われば、俺達は………………









「………………ずっと、一緒。」









ずっと、俺達は2人で歩いてきた。

この先もずっとそうだ。









途中でほいって現れたやつになんて

渡せるわけががねぇよ。









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