恋じゃない…… * Kento.N

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お昼を食べ終えて、洗濯をして…

天気が良いから外に干して。

さぁ、買い物に行こう！って思ったんだけど……









『嘘…………………………、』









2人でバイトして一生懸命貯めてきたお金が

もう底をつきそうな状態だった。

学校自体、バイトは特別なことが無い限り認めてくれなくて

もちろん、私たちは特例としてバイトをしてきた。









だけど、どうしても私の成績が追いつかなくて

私だけ辞めざるを得なくなってしまったんだ。

だから風磨が今でもひとりで頑張ってくれてるんだけど……









『やっぱ、足りないよね……』









食べ盛りの風磨は

一応気を使って食べる量を減らしてくれてるけど

それでもやっぱり1人のバイト代で2人の生活はきつかった。









そろそろ期末テストの結果も帰ってくる頃だから

バイト復帰するにはちょうどいいか……









そう思いながら買い物に出かける準備をする。

激安スーパーまでは電車を使えばすぐだけど

無駄なお金は使いたくないから徒歩で行くことにした。









首にはストールを巻いて、痕を隠す。









時間もあるからふらふらと家の近くのコンビニや

ファミレス、クリーニング屋とかのバイトのチラシを見て

どこがいいかな、とか時給いくらかなとか

たくさん下調べをしながらスーパーに着いた。









そこからタイムセールまで少し待って買い物をして……









そしたらもう時間は学校が終わる頃。

結構買っちゃったから荷物が多くなって、

風磨に電話したら来てくれるっていうからしばらく待ってた。









そしたら、なんでかな。









「え、Aちゃん………………!?」

『え、中島くん!?』









学校帰りらしい中島くんと出会った。









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