恋じゃない…… * Kento.N

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樹「なんか最近中島によく絡まれてるよな笑」

北斗「確かに。まぁA可愛いから。」









樹くんに助けてもらった後、

無事にお昼ご飯を食べる教室に移動した私。

すぐ風磨になんか言われると思ったのに

風磨、いないんだもん。

だいぶ寂しい。









『風磨、どこいったんだろ……』









選択授業が同じな北斗くんはもういるのに。

他のメンバーはなんか先生に呼ばれたらしいからいない。

風磨は聞けばトイレ行ったらしいけど……

お弁当や教科書を預けてあるって事は本当にトイレ？









はやくしないとお昼終わっちゃうよ？

せっかく風磨の好きなおかずにしたのに。









樹「………………すっげぇつまんなそう笑」

『へっ………………？』









顔に出ていたんだろう。

樹くんに物凄く笑われた。









樹「Aって割と素っ気ないのに結構ブラコンだよな笑」

『そんなことないよ。』

北斗「いやいや、だいぶだよ？笑」

樹「風磨も相当なシスコンだけどAはなんだろ……」

北斗「あれだ、心配性なんだよ。」

樹「あーそうそう！そんな感じ！」









心配性、ね。

しょうがないじゃない。

あんな図体でかいのに昔のように泣きじゃくられたら

思い出して、守ってあげなきゃって思っちゃう。









まぁ、みんなはその事知らないから

そう思うのも無理はない。









でも、時折不安になるんだ。









慎太郎「遅くなった〜！」

謙太郎「先生まじうっぜ！」

樹「あれ、美勇人は？」

美勇人「いる！今来た！」

北斗「遅い、もう食べ終わった。」









このメンバーが、どこまで察しているのか。

優しいから何も言わないけれど

まだ消えなくて隠している首元をちらっと

みんながみんな、見るんだ。









定位置に座って、残り少ないお昼の時間を楽しむみんな。









ねぇ、風磨。

今どこにいるの？









一人は、怖いよ…………………………









また、一人なの……………………？









お願い、はやく……はやく………………









帰ってきてよ………………









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