恋じゃない…… * Kento.N

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Kento side









保健室に行けば保健の先生に追い返された。









今はダメって言われた。

今はってことはいつかはいいんだよな。









そう考え、お昼の時間に保健室へ向かった。









そしたら、この状況はなんだ？









《Aっ………………Aっ……!!》









影でしかわからないけれど

アイツが、Aちゃんに泣きながら抱きついている。

それにAちゃんは優しく応えてるし……









ダメだとわかっててもこの状況の意味が知りたくて

その場から打ち付けられたように動けない。









『大丈夫、私はいなくならないよ……』









そう、Aちゃんがなだめるように言えば









《………………ほんと？》









って、あの見た目と性格からは似ても似つかわないほど

子どもみたいに震えたアイツの声がした。









『大丈夫、私がずっと一緒にいるからね……』









《………………約束…？》









『うん、約束。あの時からずーっとね。』









そう言えばアイツの影がごそっと動いて









「………………っ!?」









Aちゃんの影と、

また違う形で綺麗に重なる。









なれたその動作に少し、いやかなり動揺した。









だから、周りの音が聞こえなかった。









〔あら、どうしたの？〕









『!?』

《!?》

「!?」









先生が、帰ってきた音に。









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