恋じゃない…… * Kento.N

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your side









『…んっ……………………』









ぎゅっと、手を握られる感覚で目が覚めた。

握られている手の方を見れば

ベッドにふせて寝てる風磨がいた。








まだ寝るのかよ………………

とか思いながらも光にあたってキラキラしてる

風磨の髪を反対の手を伸ばして触れる。









男のくせにこんなさらさらしやがって……笑









数分、風磨の髪を触っていると









〔あ、起きた？〕









保健室の先生がカーテンを開けて覗いてきた。

そして手を握ったまま眠る風磨を見て









〔菊池くんさっきまですっごく不安そうだったのよ？笑〕









きっと疲れたのね、なんて言い残して

先生は担任と体育の先生を呼びに行った。









不安そう、か。









きっと親と重ねちゃったんだろうな……









『ごめんね、風磨……』









眠ったままでもぎゅっと握られた手を

私もまた、ぎゅっと握り返した。

そしたら……









《んぅ……A……………………？》









まさかの風磨が起きてしまった。

そしたら急に起き上がって、









《よかった……起きたっ………………!!》









って急に抱きついてきた。









しかも、泣いてるし………………









『ごめんね、心配かけちゃったね……』







よしよしって、

子どもをあやすように背中をさする







《Aっ………………Aっ……!!》







それでも尚、風磨は心配で怖いみたいで

何度もなんども私を呼んでくる。









『大丈夫、大丈夫だよ……』









正直、抱きしめられすぎて苦しいけど

風磨が泣いてるところはもう……二度と………………









見たくないんだ…………………………。









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