【BL】キスしてほしい【短編集】 (ページ2)

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俺の恋人は超鈍感だ。
ファーストキスも「え、なんかついてた？」と口に付いたなにかを取ったのだと勘違いし、未だ本当にあのキスはキスだと認められていない。非公式だ。

ファーストキスは実は他の人に捧げてしまっているのでは、と思ってしまうほどだ。

だから今日、舌を入れるキスをしてみる。
恋愛系の雑誌も見て勉強もした。

次は本番あるのみ。

今日こそはと目の前にいる攻めを見る。
俺の視線に気付いてはいるが、首をかしげるだけで何もしない攻め。きゅん死しそうだ。

さっきトイレでミントガムめっちゃ噛んだし。大丈夫なはず。

覚悟を決めて攻めの手を握り、引き寄せる。
ゴクリと喉を鳴らしたと同時に、攻めの口角が上がる。

「やっとか……」

攻めがそう呟くと俺の頭に手を伸ばし、唇と唇を合わせる。
驚くほど柔らかい唇に俺が舌を入れようとする前に唇から攻めの舌が侵入してくる。

唇で唇をこじ開けて、探し当てた舌を舌で絡める。

ザラザラした舌で歯茎をなめまわす攻めにびくりと肩が跳ねる。

「ふ……」

吐息を漏らすといつもと違う様子で上目遣いをする攻め。こんなの攻めじゃねえ。
涙目でもう嫌だと訴えかけると唇を解放してくれた。

「初々しいなぁ。ミント味だよ、かあいい」

惚気たような口調には前の鈍感な攻めの面影はない。
騙したな、小悪魔。と呼吸を整えながら睨む。

優しく微笑むだけで何も喋らない。憎たらしい奴だ。

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文がおかしいのは気づかなかったことにしてくだしゃい((

男前受けが好きすぎて……やばあ。

創作の短編集って性癖出ますよね。

他の執筆者の方を見てると主人公の設定(性格)を固定して書いてる方が多いですよね。(私調べ)

嗚呼、性癖語り合いたいよお。