私のメンタルは豆腐以上だ！

40 兵太夫が鋭い ページ41

兵太夫(それに、なんで…先輩は裸を隠してるのかな……男同士だって言うのに、変なの。もしかして……)



なんかさっきからめっちゃ兵太夫から視線が伝わってくる。

多分、なんで男なのに前隠してるんだ的なこと考えてるんだろうな……｡

でも、兵太夫は鋭いからなー……。



兵太夫「なんでそんなに必死に前を隠すんですか？」



やっぱ言うよねー、聞いちゃうよねー。

私も兵太夫の立場だったら絶対に聞いてるもん。

でも、なんて言い訳していいか分からなく、考えに考え出した結果



「えーっと、寒いから……？」



少し困った顔を演じ、誤魔化すが…



兵太夫「……寒いのにそんなに必死に隠す必要あります？」



あっ、しまった……。

また分かりやすい嘘をついてしまった…｡

そーいや、綾部の時も同じ事して怪しまれてたな……。

兵太夫はちょっと「んー？」とした顔をしてたけど、私はそれとなくした顔をで誤魔化す。

そして、しばらくの沈黙から兵太夫の口からなにか発しようとした時



三治郎「A先輩！」



勢いよく、飛び出してやって来たのは三治郎だった。

手に何か白い物を持っていた。



「さ、三治郎？どうしたの？」



三治郎「これ、包帯です…あの、A先輩……本当にごめんなさい……！」



「…三治郎達が怪我してないなら全然大丈夫だし、気にしてないよ。それに、包帯ありがとね」



三治郎に向かってニコッと笑った。その笑顔を見てちょっと安心した顔になった。

41 夢主ピンチ！→←39 夢主のメンタル

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す