私のメンタルは豆腐以上だ！

1 転生することになりました ページ2

私はいつの間にか深い、深い眠りについていた。

その深さは、もう取り返しのつかないレベルまで達していた。「もう目覚めない」って思っていた。

自分の人生は長かったのか短かったのか微妙だった。

そんなつまらない人生を送っていた私には休息が必要だ。そう、このまま生まれ変われないまま私は永遠の休息を……。



？？「……い………おい………A」



「……ん？ここ…は…」



誰かに名前を呼ばれ、起きる。

周りを見渡すけど誰もいない。私の視界に見えるのは白い壁だけで後は何も無い。

……私はよほど疲れているのか幻聴まで聞こえてくるようになった。これは本当に長い休息が必要のようだ。

今の出来事を忘れて永遠の休息をしますか。

と、寝ようとしたがまた誰かに話しかけられる。



？？「A、寝るな」



またあの声だ。もしかして、これって幻聴じゃないってこと？



？？「…やっぱり、幻聴だと思っているな」



目を擦りながら周りを改めて確認するが、やっぱり何も無い。白い壁だけなのに何故か部屋中に声が響き渡る。



「逆に幻聴じゃないの…？だって私、死んだよ？つーか誰だよ」



？？「うーん……ここの『管理人』とでも言っておこうかな」



「では、管理人。ここはどこ？」



管理人「ここは死んだ人が転生するのか成仏をするのかを選ぶ場所だ。さて、A。お前はどっちを選ぶんだ？転生か成仏」



転生か成仏の二つしかないのか。

正直、どっちにしようか迷ってる。自分の人生がクソだったからもう二度とそんな事が起こらないようにしたいなら成仏。

また人生をやり直してクソじゃねえ人生を送れるようにしたいなら転生。けど、転生したらどこに繋がるだろう…？



管理人「あー、それは転生した後のお楽しみ♡」



「心読むなよ…」



管理人「で、決まったかい？転生か成仏」



正直、そんなどうでもいい。
転生してもろくなことなんて……。



管理人「転生したらきっと楽しいよ？
こんなチャンスもう二度と来ないよ？いいの？」



声しか聞こえないのになんか
すんごい圧を感じるのは何故？



管理人「いいの？転生しなくていいの？ねぇー？」



「あーもう！うるさい！転生にするよ！
転生すればいいでしょ……ってﾊｯ!｣



やばい…つい、勢いに負けて言っちゃった……

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