私のメンタルは豆腐以上だ！

25 バナナは優しい（二回目） ページ26

なんでタカ丸さんに私が女だってバレてんの？

私、タカ丸さんと話すの今日が初だよ？

一人称も「私」って言わず「俺」って言ってるし…。

一体どこを見て女だと判断しただろう…？

自分では本当に分からない。

すると、意外な事を言ってきた。



タカ丸「だって、制服からはみ出してる白い布ってもしかしたら…って思って」



「……あー、あれか」



そーいや、今日は食堂の担当だったから、いい加減にサラシを巻いてたな……。



「他の人に俺…いや、私が女だっていうことを言いましたか……？」



タカ丸「俺もすぐに出ていったから言ってないよ」



「そうですか……その…この事は内緒にしてくれませんか？」



タカ丸「勿論だよ」



ニコッと笑って髪結いを再開した。

私に向かって笑顔にしてくれただけで嬉しかった。

気づいた時には涙が頬を伝っていた。

それに気づいたのかタカ丸さんは私の背中を優しく摩って、涙を拭いてくれた。



タカ丸「誰もいないから泣いていいよ。泣いて嫌なこと忘れよ？」



「…うぅ…うわぁぁぁん…」



この言葉で我慢してきた涙を流れてきた。

こんな子供のような泣き姿誰にも見られたくなかったのに…見られたくないのに…涙が止まらない。



タカ丸「よしよし……落ち着くまでここにいようか」



しばらくこの状態が続いてやっとのことで落ち着いた。


「タカ丸さん…ありがとうございました。俺は忍術学園に戻ります」



タカ丸「そっか、また何かあったら俺に言ってね。相談にのってあげるから」



「は、はい！」



タカ丸さんとお別れして先に忍術学園に戻る。

そういや食堂のこと完全に忘れてたな……‪

後でおばちゃんに謝らなくちゃ。



正門から入ろうとし、向かってみたら女装した山田先生…いや、山田伝子さんの姿が見えた。



？？「あれだったら俺の方がマシだと思うがなあ」

※26 お嬢さんと呼ばれたい→←24 タカ丸さんに秘密がバレてしまった…

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