・ You side ページ22
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片寄｢……大好きだよ｣
そう言った涼太に涼介を思い出した。ステージの上で私よりも大号泣をしながら私の事を抱き締めてくれた涼介。
山田｢悔しいけど、いつでも俺の所来いよ｣
フェスが終わって楽屋に戻った時、すれ違った刹那言われた言葉にまた涙が溢れた。
好きな人に気持ちが届かないという事は何よりも辛いはずなのに涼介は笑ってくれて私の背中を押してくれた。
だから、涼介のためにも、……裕くんのためにも私は涼太と全力で幸せにならなくちゃいけないんだと思う。
『涼太……私を好きになってくれて、ありがとう』
そう言えば私の大好きな笑顔を見せてくれた大好きな涼太。
降ってきたキスにまた涙が溢れて、それを隠すように彼にしがみついた。
────2時間後
片寄｢……好きすぎる｣
ギュッと抱き着いてきた涼太に私もギュッと抱きしめ返す。
片寄｢ほんと、誰にも渡したくない…｣
まるで兄コマのセリフみたいに言う涼太が愛おしくなる。
『私は涼太のだよ？』
片寄｢誰にも触れさせたくない…｣
『……それは、うん』
片寄｢愛してる、離れないでね｣
『当たり前でしょ』
クルって腕の中で回転させられて向かい合わせになる。
片寄｢愛してる｣
リップ音を響かせて甘いキスをしてくれた。ただそれだけなのに、幸せ過ぎて涙が出た。
あれ、私っていつからこんなに涙脆かったっけ。
片寄｢え、何で泣くの｣
『幸せすぎ、る…』
片寄｢ふはっ、……泣かないことで有名なAちゃんが実はこんなに泣いてるんですよーって言いたいわ｣
もう、酷い。なんて言って涼太の肩に顔を埋める。
片寄｢あー、でも嫌やな｣
そんな私をギュッと抱きしめながら耳元で囁く。
片寄｢こんなに可愛い泣き顔、見せたくない｣
『涼太の前以外では、泣かないもん』
片寄｢好き……好きやで、A…好き｣
『涼太が好き、大好き』
──────── 愛してる
((貴方達と出逢えたことが奇跡なら))
((私はそれを運命と呼びたい))
((沢山遠回りをしたけれど見つけた))
((最高級の幸せと、最高級の日常を))
((愛してる人がそばに居てくれる))
((愛してる人のそばに居られる))
((それがどれほど幸せなのか────))
((──────今の私なら分かるよ))
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤEND
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Lin(プロフ) - あまりにも素晴らしい作品だったので時間も忘れて没頭してしまい、半日で読み上げちゃいました。笑 感動するお話をありがとうございます。欲をいうならばもっともっと夢主ちゃんの今後を見ていきたいです！ 完結お疲れ様した。 (2019年7月13日 1時) (
レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
ヒナタ(プロフ) - 最近片寄さんを好きになりこの作品を見つけ1から一気に読破してしまいました。2人がくっついたところで同じく涙が止まりませんでした。この作品に出逢えたことで片寄くんがより好きになりました。素敵な作品本当にありがとうございます！ (2019年1月22日 18時) (レス) id: 79bf7fa943 (このIDを非表示/違反報告)
くーちゃん(プロフ) - 本当に大好きな作品です！！長いと感じる人もいるのかもきれないけど、長いからいいんです！！伏線とか焦らせる感じが私は大好きです！！続きも是非読ませていただきます！！これからも頑張ってください(o^^o) (2018年6月19日 19時) (レス) id: 85a3dfc575 (このIDを非表示/違反報告)
みれい - はっきり言って1番面白い作品だと思います。長いとか言われる方小説とか読んだことないんじゃないですか？笑話の筋がしっかりしていてとても良かったです。上から目線みたいなコメントで申し訳ないです。私は続編楽しみにしています。 (2018年6月17日 12時) (レス) id: e26812b16d (このIDを非表示/違反報告)
つくね - とても面白かったです！続き待ってます！ (2018年6月17日 10時) (レス) id: 280dc1b201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2018年6月3日 15時
