貴方達と、出逢えた奇跡 １２ ──

・ Katayose side ページ36

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ご迷惑かけてすみません。




あの報道があってから何回言った言葉だろうか。




相手側の事務所の人にも怒られてLDHの事務所の人にもものすごく怒られた。





“恋愛は別にいいけど路上でキスは辞めろ”





違うんですよ。と何回言っても誰も聞いてくれなかったけれどたった1人。HIROさんだけは違かった。





HIRO｢涼太はAの事を好きだと思ってたよ｣





何でバレてるんだろうって思ったけどまぁインスタとかでAとの写真を頻繁に載せていたからか。と察した。





HIRO｢何かあったの？｣


片寄｢……Aに、告白して振られました｣





そう言えばHIROさんは軽く笑い“だろうな”って言った。





片寄｢え？｣


HIRO｢Aは人の何十倍もプロ意識が高いし恋愛なんてもってのほかって言う考え方の持ち主だから。

まぁ、そういう所がAの素敵な所でもあるんだけどね。

小さい頃からこの世界に縛り付けられて生きてきたAとしては自分はまだまだなんだって思うんだろうな｣


片寄｢Aがまだまだだったら俺は…｣


HIRO｢涼太｣


片寄｢はい、｣


HIRO｢Aと連絡は取ってる？｣





うっ、と言葉が詰まったのはAにLINEをしても返信が無いって言うのもあるけどなんて言えばいいのか分からなくて。




別に付き合ってるわけじゃないけどどうにか弁解したくって。




違うんだって。本当にAが好きで好きで大好きでって言うのを伝えたいけどAの事を傷付けて邪魔したくない。




それに、友達になったんだし。




友達ってなんだっけ。




どこからどこまでが友達なんだろう。









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