貴方達と、出逢えた奇跡 １２ ──

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勝利｢は、｣





威勢よく言ったのにAの言葉に何も返せなくなった。





『だけど怖くて出来なかった！そんな事で悩んでて馬鹿じゃねぇのって、これだから女はって思われたくなかったの！

もう、あんな思いするのは嫌なんだよ！！！！！！』


松本｢A、落ち着けって！｣





いつの間にか部屋に入ってきていた相葉くんだけがいない嵐さん。




俺とAを引き離す。




俺は翔くんと二宮くんに羽交い締めにされている。




Aは潤くん、大野くん。




やっと離れて気がついた。




さっきの涙は俺の零した涙なんかじゃなくて、Aが零した涙だったって事に。




Aは2人の先輩に捕まえられてボロボロと泣いていた。





『いや、もう辞めてよ、やだよ、』


勝利｢A、｣


『信じてた、』


勝利｢え？｣


『勝利は、勝利だけは、見ててくれるって、信じて見守ってくれるって、』


勝利｢な、んで、｣


『勝利だって同じでしょ。私の双子のお兄ちゃんだからって余計に注目されて、プラス顔とか、だから、』





見守るわけ、ないだろう。




なんでそうやって1人で全部抱えてるんだよ、どうして頼ってくれないんだよ。




悲しくなって、怒りが込み上げてくる。





勝利｢ざ、けんなよ、｣


櫻井｢勝利、｣


勝利｢ふざけんなよ！！！！！！！

なんで1人で全部抱えるんだよ！なんで自己中にならないんだよ！！

なんで、なんで人の事ばっか考えるんだよ！｣


『なんでって、なんで怒鳴るのよ！！！』


勝利｢俺はAに頼って欲しかった！相談して欲しかった！1人にならないで欲しいんだよ！

じゃないと俺がこの世界に入った意味が無いじゃんか！！！！！！！｣


『っ、勝利は、勝利は何も分かってない！！何も知らない！！！

誰も知らない！！！

私がどんな思いでこの業界にいてメンバーを、勝利を、後輩を守ってきたのか！

全部、全部1人で抱えるしか無いじゃない！！！！！

なんで全部私のせいにするの！！！！』


松本｢A、落ち着けって、勝利も！｣






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