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何で、甘えてるんだろう。本当は引き離さなければならないのに。
ただ謝る事しか出来なかった。
その声はやっぱり弱々しくて、小さかった。
数原｢涼太……｣
その言葉に思わずパッと顔を上げてしまう。
こんな所を見られたらどうしよう。居ないはずなのにそんな事を考えてしまい龍友くんの顔をまじまじと見てしまう。
数原｢好きなんやろ？｣
何、それ、聞かないでよ、
『っ、……ううん、』
精一杯の強がりだから。
どうか見抜かないで。
好きなんかじゃ、無いんだよ。
数原｢Aは嘘つきやなぁ……｣
肩から手が離れたと思えばその手は迷いなく私の額にヒットして、デコピンをお見舞いされた。
『いたい、』
数原｢おん。……でも、Aの心の方がもっと痛いやろ｣
何で、そんな事知ってるの。
必死で隠してるのに……って、こんなに泣いてたらそう思うか。
数原｢ごめんな。……涙拭くのは俺には無理やな。いつか、大好きな人にしてもらい｣
ううん、と首を振りながらだけど、必死で笑顔を作る。
『ありがとう、りゅーとくん』
数原｢おう。……いつか、いつかでいいから、幸せになってな。2人で。｣
その言葉に顔が熱くなるのがわかった。
2人で幸せになれたら───────
『……なれたら、いいのにね』
ふとした瞬間に浮かぶのは涼太の優しい笑顔。
その笑顔を私だけに見せて欲しい。何度も思って、何度も願った事だけど、どんなに頑張っても叶わないと知ってしまってるから。
必死で笑顔を作って龍友くんに心配かけないようにしてるのに、出てくるのは片寄さんとの思い出と、涙だけ。
数原｢ほな……タクシー来たから乗り｣
掠れた声でお礼を言い頑張って足を動かす。自分で呼んだ覚えもないし、若しかしたら龍友くんが乗るはずだったのかもしれない。
でも、もうそんなの考えられないくらいに、私の頭の中は涼太の事で一杯だった。
明日もオフだ。
───────頑張って、忘れなきゃ
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あーあ - 芸能人だからって好きな人とくっつかないくせに、あっちにふらふらこっちにふらふら。ご都合主義なお話ですね。 (2018年5月1日 12時) (
レス) id: 5fc67c41e7 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 主人公に追い討ちをかけるように次々と恋愛がらみの事が起きて、切なくて可哀想になります！ぜひ涼太くんとくっついて幸せなハッピーエンドになってほしいです！ (2018年4月22日 15時) (レス) id: c776edb7b6 (このIDを非表示/違反報告)
みうらむ(プロフ) - すごく面白くて楽しみにしてます^ ^瀬名ちゃん切な過ぎて、こっちではハッピーエンドになって欲しいなぁ。 (2018年4月17日 23時) (レス) id: 5791f12782 (このIDを非表示/違反報告)
luvyt49(プロフ) - 早くくっついてほしい!もどかしいし切なくなる (2018年4月16日 1時) (レス) id: 8135c1fd36 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとうですこの小説最高です更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます作者さんの小説大好きです (2018年4月14日 8時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2018年4月13日 22時
